「呪術廻戦」の漫画

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2024年9月28日、中国のポータルサイト・捜狐に、漫画「呪術廻戦」の累計発行部数が1億部を突破したニュースを取り上げた記事が掲載された。

記事はまず、「漫画『呪術廻戦』が、今月30日発売の連載誌『週刊少年ジャンプ』44号で完結したと同時に、同作のコミックス(デジタル版含む)のシリーズ累計発行部数が1億部を突破したとの朗報が届いた」と説明。「1億部を突破したジャンプ作品はこれで11作目。これまで『週刊少年ジャンプ』では、『ONE PIECE』、『鬼滅の刃』、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、『北斗の拳』、『ドラゴンボール』、『ジョジョの奇妙な冒険』、『スラムダンク』、『NARUTO−ナルト−』、『BLEACH』、そして『僕のヒーローアカデミア』の合計10作品が1億部を突破している」と紹介した。

一方で、「その多くは1億部達成までに何年もかかっており、10年以内に1億部を突破した作品は社会現象を起こすような人気を誇るものばかりだ。例えば『ONE PIECE』は7年、『NARUTO−ナルト−』は10年、『呪術廻戦』はわずか6年で1億部を突破した。『少年ジャンプ』の歴史上、この記録を上回ったのは『鬼滅の刃』のみで、わずか4年で1億部を達成する驚異を見せた」と説明した。

また、「1億部を突破したスピードから見ても、『呪術廻戦』は日本の漫画界でトップクラスの人気を誇っていることが分かる。これほどの人気を集める理由が気になるところだが、その一方で物語の質がこの人気に見合わないという声も少なくない。特に後半のストーリー展開が崩壊しているとの評価が多く、最終回の結末について一部読者から不満の声も上がった」とつづった。

その上で、「原作者の芥見下々氏は、運が良かったとも言えるだろう」と言及。「物語が進むにつれてキャラクターの設定に不満の声も寄せられたが、それでも人気が衰えることはなかった。対照的に、『週刊少年ジャンプ』で連載中の『アンデッドアンラック』は、文句のない物語とキャララクター設定だが、人気が足りずネット上で打ち切りがささやかれている。やはり、漫画家が『話題を作る』のも一つの重要な要素であり、それが人気を維持する鍵になるのだろう」と分析した。

そして、「芥見氏が『呪術廻戦』の1億部突破のニュースを聞いて、作品を早く完結させたことを後悔しているかどうかは分からない。作品が完結すれば、収益が減少するのは避けられないからだ」とし、「ぜひ芥見氏に『呪術廻戦』の続編を描いてもらいたい。彼の優れた『話題を生む力』をもう一度見られるほか、続編が出れば再び大きな注目を集めるのは間違いない」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)