【モンスターハンターワイルズ】
2025年2月28日 発売予定
9月25日 予約開始
価格: 通常版 9,900円 デラックスエディション 11,900円 プレミアムデラックスエディション 13,900円

 「東京ゲームショウ2024」カプコンブースにて、2025年2月28日発売予定のモンハンシリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」の先行試遊が展開されている。

 今回の先行プレイではストーリーの序盤を実際にプレイできるモードと、事前PVでお馴染みになりつつある「ドシャグマ」の狩猟クエストの2つから選んで遊ぶことが可能だ。

 ストーリー体験では本作独自の世界観や美しいムービーをダイレクトに感じる事ができ、狩猟体験では各種武器の使い勝手や「セクレト」や「集中モード」などワイルズならではの要素を実際に味わいながら、現地に集ったハンター達とマルチプレイを行う事もできるので「モンハン」らしい自由な狩猟を満喫できるだろう。今回はマルチプレイを実際に体験する事ができたので、その内容をレポートしたいと思う。

実際の試遊スペースはこんな感じ!初めてのプレーヤー向けに説明書も設置されているので安心だ。

「ライトボウガン」を使ってマルチプレイ! 本作ならではの協力プレイを実感

 今回の先行体験で狩猟できる「ドシャグマ」は本作の最序盤から登場する大型モンスターで、ハンターがまず最初に超えなければならない1つ目の壁と言える存在だ。

 先行体験がスタートすると初めにキャラクターの見た目の変更ができたり、拠点では武器の変更やアイテムの整理が行えるので、短い時間ながらも自分らしいスタイルで本作を遊ぶことが可能となっていた。

 準備が整ったら本作独自の移動手段「セクレト」を駆使して「ドシャグマ」の元へと向かう。マルチプレイの場合はその場に集った他プレーヤーと共に「ドシャグマ」に挑戦する事もできるので、拠点にいる間にお互いの武器や狩猟方針を話しておくとより狩りを楽しめるかもしれない。

 また狩猟体験では各種武器の細かいチュートリアル等は無かったので、事前にYouTubeで公開されている各種武器のアクションPVを見ておくとスムーズに狩りに移行できるだろう。

キャラクターのエディット・武器の変更なども今回の試遊では実際に体験できる。拠点を自由に動き回る事もできるので、気になる場所へは足を運んでみても良いだろう

【『モンスターハンターワイルズ』武器紹介動画:総集編(全14武器種&集中モード)】

 「ドシャグマ」の特徴としては最序盤の大型モンスターと言う事で、攻撃の隙も大きくシンプルなモーションが多いので比較的狩猟しやすい部類のモンスターだと言える。

 とは言えワイルズ独自の要素である”群れ”を成してハンターに襲い掛かる光景は非常に恐ろしく、攻撃ダメージはしっかり痛いため操作がおぼつかない状態で戦うにはスリリングな相手となっていた。

 今作のアクションを身に着ける練習相手としてこれ以上ない適任者と言える存在だろう。

公開されるPV内ではよくサンドバックにされているが、初対面するとその迫力は段違い! 落ち着いて本作のアクションを覚えながら攻撃を加えていくことが初めの一歩だろう

 そんな中で今回筆者が使用した武器は「ライトボウガン」だ。理由としては折角のマルチプレイなので後方から味方をサポートする立ち回りも可能な武器を試してみたかったのである。

 「ワイルズ」から独自の「ライトボウガン」のアクションとしては「集中モード」による「傷口」への射撃と、「連射エネルギー」を駆使した弾の複数回発射が目玉だ。

 従来からの「ライトボウガン」の特徴は、全武器の中でも軽いフットワークで比較的安全な中距離から攻撃を行えるというものだが、「集中モード」周りのシステムはこの特徴とマッチしている。実際にプレイして、的確にモンスターの「傷口」をコンスタンスに狙える事で、相手に攻撃のターンを渡さないようなプレイが狙えると感じた。

 「連射エネルギー」による弾の連射は、元々「貫通弾・散弾」「各種属性弾」といった攻め手の手札が多い「ライトボウガン」のアクションがもう一段階伸びた印象で、どんな弾でも状況に合わせて連射が可能な点が”広大なフィールドで様々なモンスターと複数回相まみえる”というワイルズのゲーム性とも合致していて面白い。

「連射エネルギー」による猛攻で「傷口」を積極的に生成し、安全な位置からしっかり「集中モード」による攻撃をヒットさせるのが本作らしい立ち回りとなりそう。モンスター毎にどの弾を連射にチョイスするのかといった戦略性も面白味になっていた

 また「これぞモンハン!」と言えるマルチプレイならではの楽しさも今回実際に体験できた。

 今作でも「麻痺弾」や「回復弾」といったサポート向けの弾が存在しているので、状況に合わせた味方へのサポートアクションを従来のシリーズと同じように楽しむ事ができる。

 加えてマルチプレイの新たな面白味だと感じたのが「傷口」周りのシステムだ。モンスターの特定箇所に攻撃をし続ける事で生まれる「傷口」は全プレーヤーで共通するため、他プレーヤーが付けた「傷口」を別プレーヤーが狙う事ができる。

 この仕組みによって、例えば「ライトボウガン」の場合は味方がモンスターに追い込まれている際、遠距離から「集中モード」による攻撃を加える事で怯ませて回復の隙を作ったり、正確に同じ場所を攻撃し続ける事で、狙った場所を「傷口」にして味方の大ダメージを狙える武器をサポートしたり、独自の立ち回りと戦略性が生まれているように感じる。

 狩りが洗練されるほど”誰が傷口を作り”、”誰が傷口を狙うのか”が本作のマルチにおいて重要なポイントになりそうだ。

「麻痺弾」でモンスターを痺れさせたり、「硬化弾・回復弾」で味方をサポートするのもマルチにおけるガンナーの楽しみ! 連携がハマった時のモンハンらしい気持ち良さは本作でもしっかり健在だ!

「傷口」を状況に合わせて全プレーヤーが上手く活かせるかが本作マルチの強い独自性の1つとなっている。闇雲に消費すると大ダメージを逃したり、肝心な時に活用できなかったりと非常に強いやり応えに繋がっていた!

フィールドに漂う「レ・ダウ」に遭遇。その雷は圧倒的……!

 マルチプレイの面白さを十分に味わった後、フィールド探索が可能だったので偶然発見した本作の目玉モンスターの1人「レ・ダウ」に挑戦してみた。

 ワイルズの特徴の1つとして広大なフィールドマップが上げられるが、今回の試遊ではその一端を実際に味わう事ができる。原生的な世界観と自由度満載のフィールドでありながら、詳細なマップ機能と「セクレト」による自動移動によって、煩わしさを一切感じない。気になる場所は自分の操作でより精密に、遠距離の移動は「セクレト」に任せて、その間に回復や調合などの戦闘準備を優雅に行えるのが非常に快適だった。

未発見状態の謎のモンスター「レ・ダウ」をマップにて確認! 広大なフィールドを自動で動いてくれるので狩猟の準備は勿論、景色を楽しみながら移動する事も可能だ。

 「レ・ダウ」は事前PVでも圧巻の存在感を放っていた新たな飛竜種のモンスターで、天候を変化させるほどの雷を駆使できる強大な相手だ。

 特徴的な戦闘BGMと咆哮が印象的であり、全体のモーションも今までにない不規則な飛行となっていて、初対面では攻撃をしっかり当てるのも難しいためアクションの慣れが必要な相手だった。

 加えてハンターを感電状態にする攻撃を多用したり、一瞬の溜め行動の後に炸裂する電撃攻撃は、先行体験版のハンターでは1発で落ちてしまうほどの威力だったりと、その力は正直「ドシャグマ」の比ではなく新たな飛竜種に相応しいカッコよくも恐ろしい存在となっていた。

 筆者含め共に挑んだハンターが合計3回やられた事で狩猟は失敗に終わった。恐らく、レ・ダウの本領を見る事はできなかったが、製品版でのリベンジをしたいと強く思える強大なモンスターだった。

雷を纏う飛竜種としては先輩モンスターが幾つか思い浮かぶが、しっかり個性的な技とモーションが多い印象! 溜め行動からの電撃攻撃が意外と早い事で避けずらくシビアだ……

近接武器で慣れている「スラッシュ・アックス」と、サポートに回れる「ライトボウガン」でそれぞれ挑んだが見事に3落ち…→! 本作のアクションもしっかり歯ごたえがあるという、ある種の”格”を見せてくれた

 今回体験した狩猟クエストは今週末まで開催されている「TGS2024」のカプコンブースに行く事で同じようにプレイする事ができる。

 冒頭で取り上げた通り序盤のシナリオ部分を操作方法を確かめながらじっくり楽しめるモードも用意されているので、自分のアクションゲームセンスに合わせて新たなモンハンを体感してみてはいかがだろうか。

 カプコンブースでは他にもワイルズに因んだフォトスポットなども展開されているので、気になる人はぜひ立ち寄ってみて欲しい。モンハン熱が爆上がりすること間違いないだろう。

ワイルズのハンター&セクレトと記念撮影が行えるフォトスポット。

(C)CAPCOM