せなりあ(撮影=晴知花)

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 現役高校生たちが3泊4日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける恋愛番組『今日、好きになりました。』(ABEMA/以下:今日好き)。8月26日にオンエアされた『夏休み編2024』6話では、せな(黒木聖那)×りあ(米澤りあ)の“せなりあ”カップルが新たに誕生した。

参考:【写真】せなりあカップルの撮り下ろしカット

 前回の『ホアヒン編』での苦難を乗り越え、本来の明るい姿を取り戻した、せな。そして、“アシンメトリーな変顔”を自在に操り、SNSでのバズ旋風を巻き起こしている、りあ。“コミュ力”最強なふたりが次に目指すは、“変声カップル”? 取材した筆者含めて、全員が妙なハイテンションで進んでしまった今回のインタビュー。それでも、お互いがお互いを大好きだと想い合うせなりあの仲睦まじい様子は、間違いなく伝わるはず。ふたりの変顔以外の部分にも、しっかりと注目してみてもらいたい。(一条皓太)

・「だって今回に限ってはいつ告白したって、待っている結果は一緒なんですから」(せな)

ーーおふたりの出会いは、前回の『ホアヒン編』でのこと。当時と比べると、せなさんは本当に明るく、フレンドリーな印象に変わりましたね。

せな:僕の悪い癖で、最初の方はどうにも格好つけたがっちゃったんですよね。『ホアヒン編』が初めて参加した旅で不安や緊張もあったので、自分の悪い部分が露わになってしまったなと。それに気づいてはいたものの、途中から明るい自分を出すのは難しくて、全然できなかったです。

ーーりあさんは当時、せなさんをどんな方だと感じていましたか?

りあ:実は旅で出会う前から、せなくんの存在は知っていて、そのころからイケメンだなと思っていたんです。それこそマネージャーさんとも「いつか“今日好き”で会えたらいいね」なんて話していたくらい。でも実際に会ったら「自分についてきてくれる子がいい」って話していたので、内面的な部分で私の好きなタイプとは少し違うのかなと考えていました。

ーーそこから『夏休み編2024』で再会してみたら、せなさん本来の持ち味である明るさを爆発させていたと。今回の旅でもっとも記憶に残っている2ショットも教えてください。

せな:2日目夜に、海に向かってお互いの気持ちを一緒に叫んだシーン。あの2ショットで、僕はりあに想いを絞りきったんです。ちょうど、僕はりあとりのん(多田梨音)のふたりで悩んでいて。りあも、僕とりゅうじん(那須川龍心)のふたりで悩んでいたんですけど、あの2ショットが本当に楽しかったから、3日目からはりあだけを誘おうと決めました。

りあ:私は初日の2ショットが印象的です。その直前にも「りあ、話したかったです!」なんて言ってくれて、「あれ、“ホアヒン編”のときと様子が違うぞ?」と感じました。「やっぱり明るい人だったんだ!」って思えたし、それからもたくさん2ショットに誘ってくれてうれしかった。私、男前な人が好きなので「なんだ、男前じゃん!」って思えて、気づいたら好きになっちゃいました。

ーー今回の旅では、じゅり(榊原樹里)さんもまた“男前キャラ”と名高いですが、せなさんも負けていないと。

りあ:そうですね。でも、じゅりたんもマジで男前です!

ーー男子から見ても、じゅりさんは男前な性格だったんですか?

せな:『今日好き』初参加で、あそこまで自分をアピールできるのは本当にすごいなと思いました。しかも、周囲はほとんどが継続メンバーなのに、じゅま(坂本ジェルー寿真)の気持ちをあれだけ動かしていた姿に、すごく尊敬しました。

ーーこうしたカップルインタビューの場だと、どうしても未成立メンバーのエピソードを聞く機会も少なくなってしまうので、とても貴重なお話です。“アピール”の話つながりでいえば、せなさんは3日目に離島でのグループ行動にて、りあさんとサングラス姿をお揃いにして記念撮影をしていましたよね。

せな:自分自身、気持ちを固めた直後に、まさか別の男子と仲よく写真を撮られるとは。しかも、りゅうじんとの写真は僕が撮影係だったんですよ!(笑) マジで心が痛かった……。だけど、その辛さが大きかったぶん、りゅうじんにそのままサングラスを借りて、自分も同じ写真を撮ろうと思えたんです。

ーー私自身、オンエアを観ていて「いや、あんなの嫉妬する以外に選択肢がないよね!?」と叫んでいたので、せなさんがサングラスを取り出した瞬間、思わず歓喜してしまいました。同日には、男子から告白できる特別ルールを利用しての“フライング告白”を決行しましたが、覚悟が決まったのはどのタイミングだったのでしょう。

せな:離島での2ショットです。フリスビーで遊びながら、りあに「気持ち固まった?」って質問したら「固まってきた」って返ってきて。それならもう、当たって砕けろの精神で告白するしかないなって。だって今回に限ってはいつ告白したって、待っている結果は一緒なんですから。でも、りあを告白に呼び出したとき、「へぇ!?」って高音で驚いていたよね。

りあ:うん、まさか告白してくれるとは思っていなかったから。

せな:しかも、爪を外しながら(笑)。

りあ:やめて(笑)。海に行ったからネイルが取れちゃったの!

ーー(笑)。

りあ:でも、せなくんの方から来てくれてすごく嬉しかった。正直、せなくんとカップル成立したいとは思っていたけど「また自分から告白するのか~」って、少しモヤモヤしていた部分があったんだよね。だから、男前ポイント!

せな:行動がすべてですね、ホンマに!

・「私がバズったときの、せなくんの変顔は……20点」(りあ)

ーーところで、おふたりがカップル成立する数週間前から、りあさんが2日目夜の2ショットで披露した“アシンメトリーな変顔”がSNS上で信じられないほどバズっていたのですが……。

りあ:あはははっ(笑)。せなくん、もう見た?

せな:まだ見たことないかも。そんなにバズっているんですか?

ーーある投稿だと、“いいね数”が10万弱になっているものもありましたね(編中:この後、ふたりの変顔2ショットが拡散され、約20万いいねに到達していました)。

りあ:次は私と一緒に変顔撮影しよ(笑)。そういえば最近、せなくんも変顔が成長してきたよね。私、だんだんと負けつつある。

ーーえっ!?

りあ:いや、「えっ!?」ってなりますよね。でも、ビデオ通話のときとか、私よりも全然変顔してきますよ。ふと無言になった瞬間、画面を覗いてみたら、“ふぇ~ん”みたいな変顔をしていて。

せな:もともとおちゃらけた性格だし、高校入学後もそれは変わらず。友だちと授業中、変顔をして静かに笑わせあってるくらいですから。

せな:変顔は、不意打ちがいちばん面白いので。

ーーそんなせなさんの変顔ですが、りあさんが採点するならば?

りあ:いまは85点くらい。私がバズったときの、せなくんの変顔は……20点。個人的には、旅の最初に見せてくれた変顔の方が好きだったかも。

ーーとはいえ、あの20点の変顔が、りあさんが直後に披露する“アシメ変顔”への前フリとして機能しているわけですから。つまり、あのバズはおふたりの力で生んだものだと。

りあ:たしかに、そういうことだ。ありがとう!(笑)

ーー次に2人でやってみたいことはあるんですか?

せな:へ……変声?

りあ:なにそれ(笑)。あ、でもたしかに、せなくんって声マネがすごく上手いよね。電話のときも、声優なのかってくらい、いろいろな声で話してくれる。

せな:高いのと低いの、どちらの声も出せますよ。

ーーりあさんが特にお気に入りの声マネは?

りあ:ナダルさん(笑)。ちょっとやってみてよ。

せな:なんだろう……“おいっ”とか?(ナダルボイス)

ーーめちゃめちゃ似てますね。

せな:“なんでやねん”とかもできます(ナダルボイス)。

りあ:もうええて(笑)。

せな:りあがすごく笑ってくれるから、うれしくてマネしちゃうんです。

りあ:問題は、私が変声をできないことなんだよな。

ーーまずはナダルボイスを極めてもらいましょう。最後に、残り少ない今年の夏にしておきたいことを聞かせてください。

せな:夏の夕方の明るいけど涼しげな雰囲気が好きなので、そんな空気に包まれながら、りあとふたりでぼーっとしたい。

りあ:自然界隈?

ーー自然界隈(笑)。

せな:自然界隈ではない(笑)。それこそこの間、フジファブリックさんの楽曲で大好きな「若者のすべて」をりあと一緒に聴きながらぼーっとする時間があって。また一緒にあれをしたいかも。あと、花火と浴衣デートは言わずもがなです。

りあ:私も浴衣で花火デートには憧れてた! でも、もう9月も近いし無理そうかな。行けると思う?

せな:大阪であるお祭りはどう? 楽しめると思う。

りあ:じゃ、決定で!

ーーもし可能であれば、おふたりの出店がてら、道端で変声を披露するのはいかがでしょう。

りあ:その出店、たぶんガラガラだと思う(笑)。

ーーや、やきそば代くらいは稼げるのでは……。

せな:変声は準備にお金かからないもんな。

りあ:てか待って。……私たちって、なにを目指そうとしてるの!?(笑)

(取材/文=一条皓太)