(左から)畑芽育、深田竜生(少年忍者)、堀田真由、一ノ瀬颯、仁村紗和、渡辺大知、長濱ねる

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 10月6日に放送がスタートする日本テレビのドラマ『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』の制作発表会見が行われ、主演の堀田真由、仁村紗和、畑芽育、長濱ねる、一ノ瀬颯、渡辺大知、深田竜生(少年忍者)が登壇した。

参考:堀田真由×仁村紗和×畑芽育×長濱ねるが身支度をする姿が 『若草物語』ポスター公開

 1868年に出版されたルイザ・メイ・オルコットによる半自伝的小説『若草物語』が原案の本作。本ドラマは、「恋も結婚もせず、一生姉妹で暮らしたい!」と考える次女の町田涼(堀田真由)、モラハラ彼氏との結婚を望む長女・恵(仁村紗和)、姉妹に言えない秘密を抱えた三女の衿(長濱ねる)、ワケありの沼オトコにハマる四女の芽(畑芽育)が、四者四様の幸せを追いかける社会派シスターフッドコメディーである。

 堀田は、涼を演じるうえでビジュアル面にこだわったという。「前髪をオン眉にして、初めてパーマをかけさせていただきました。涼のカジュアルな性格をどうビジュアルで出そうかな、と考えたときに、涼は走るシーンが多いので、髪がストレートよりもパーマにして動きがあった方が躍動感が見えるのかなと思いました。あと、私の勝手なイメージですけど、オン眉の方って、もちろんおしゃれもあるけれど、その方の芯の部分というか、こだわりを持っていらっしゃるイメージがあるので、まずはビジュアル面でこう作りたい、とお話ししました」と自ら提案したことを明かした。

 長女の恵を演じる仁村は役について「しっかり者で真面目で妹思いなお姉ちゃんです」と説明。「非正規職員としてハローワークで働いていて、こちらにいるモラハラ気質の彼氏と職場恋愛中なんですが……」と紹介すると、恵の恋人・小川大河を演じる渡辺から「役で(やっているだけで)すからね! (言葉の)表現に気をつけてください」とツッコミが入った。

 仁村は笑顔を見せつつ「そういう問題があったり、ハローワーク内での問題があったり、現代ならではの悩みが出てくるので、そういうところも伝えていけたらなと思いますし、いろんな愛のかたちの物語があるので、心が温まったり、救われたり、励まされたりするドラマになったらいいなと思っております」と述べた。

 三女の衿は秘密が多い役。そんななかでも、涼とは特別な絆があるそうで、堀田との撮影も多いのだとか。長濱自身、もともと人見知りをしてしまうそうなのだが「(姉役の堀田とは)実際は同い年なので、とても楽しく、最初から友達のように、姉妹のように、双子のように距離近く始められたのが、とても嬉しかったです」と回顧。「この『若草物語』はいろんな選択を肯定してくれるなと思っていて。男女問わず、様々な年代の方を受け入れて、優しさで包んでくれる物語になっていると思います」と魅力を述べた。

 末っ子を演じる畑だが、彼女自身も末っ子だという。「自分の人生と芽ちゃんの人生を重ね合わせることが多い役柄だなと思いながら台本を読んでいました」と言い「自分に一番近いキャラクターですし、紗和ちゃんにも『(畑は)人の懐に入るのがうまい』と言ってもらいました(笑)。22年間末っ子として生きてきた経験が、お芝居に生かされるのかな、と思いながらやっています」と語った。

 幼なじみの涼に20年片思いをしている行城律を演じるのは一ノ瀬。自身が演じる役柄について「自分の気持ちに素直に……でも、がむしゃらに生きている涼と、それを優しく受け止める律。皆さんにはこの2人の関係性が『すごく素敵なものなんだ』と思ってもらえるように演じられたらいいな、と思っております。彼の恋の帰着点にも注目していただけたら」と話した。

 一方、渡辺はモラハラ彼氏について、脚本を見ただけでもイラつくところがあるとのこと。大河を演じるなかで「『このご時世に何を考えているんだろう』と思いますが、今までのキャリアをすべて駆使して、言い方など(に気をつけて、柔らかく)伝えていこうかなと思っています。あと、気づいたらこんなことを言ってしまっている方のために、反面教師として、僕はカメラに向かって『本当に大丈夫ですか』と(注意喚起したい)」と熱い思いを述べた。

 深田は、芽のクラスメイト・沼田灯司役。沼田は、うっかり心を奪われてしまうミステリアスな訳アリ“沼オトコ”だという。「最初はちょっと無愛想で近寄りがたい男の子なんですけど、その“ワケ”の部分を知っていただけたら、より沼るのかなと思います。頑張って沼男を演じます。見てください!」と意気込みを述べた。

 この他にも、4人が撮影以外でも姉妹のように会話をしていること、四姉妹のなかでツボにハマっているのが一ノ瀬であることが明かされるなど、和気あいあいとしたやりとりが繰り広げられた。

 最後に堀田は「『自分らしさ』と一言で言っても、自分らしくいることって難しいと思います。ですが、『若草物語』に出てくる登場人物たちは、自分たちの人生に悩みながら、もがきながら、そして失敗もたくさんしながら成長していきます。その姿が、視聴者の皆さんの背中を押してくれるものになるんじゃないかなと思いますし、自己肯定感を上げてくれる物語になっていると思います。それぞれがどういう選択をしてどんな幸せを掴み取るのか。その過程を皆さんに見守っていただけたらと思います。第1話、よろしくお願いします」と挨拶していた。(文=浜瀬将樹)