口座にお金を入金し忘れてクレカの引き落としに失敗…!すぐ「ブラックリスト」に載りますか?
「ブラックリスト」の掲載条件は?|1回の引き落とし失敗で掲載される確率は低い
「ブラックリスト」は、実在しているものではありません。個人信用情報機関(KSC、CIC、JICC)に「事故情報」として履歴が登録された状態のことをいいます。登録される条件はそれぞれの機関によって異なる可能性がありますが、5つほど考えられます。
・複数回の支払い延滞
・長期間の延滞
・債務整理
・短スパンで複数のローン申し込み
・奨学金返済の延滞
例えば、CIC(株式会社シー・アイ・シー)では、長期間の延滞は61日以上もしくは3ヶ月以上が目安のようです。そのため、1回の引き落とし失敗で長期間の延滞でなければ、「ブラックリスト」に載る確率は低いと考えられるでしょう。
ただし、延滞を重ねる・長期間返済しない場合、「ブラックリスト」に載る確率は上がる可能性があります。また、回数や日数は個人信用情報機関によって定めがあるため、気になる場合はそれぞれ情報開示をして確認するとよいでしょう。
なお、奨学金を借りている方は、返済の延滞も「ブラックリスト」の対象となるようです。独立行政法人日本学生支援機構によると、返済開始から6ヶ月経過した時点で3ヶ月以上延滞している場合に、個人信用情報機関に個人情報が登録されます。
「ブラックリスト」に載っているか確認する方法
個人信用情報機関に「事故情報」の履歴が登録されているかどうかは、各個人信用情報機関に問い合わせ・手続きすることで確認できます。それぞれの確認方法は表1の通りです。
表1
(株式会社シー・アイ・シー) ・インターネット
・郵送 ・インターネット:500円
・郵送:1500円 ・インターネット:500円
・郵送:1500円 JICC
(株式会社日本信用情報機構) ・スマホアプリ
・郵送
・窓口 ・データ受け取り:1000円
・郵送受け取り:1300円 ・データ:数分~数時間
・郵送:申し込み完了後5~7日 KSC
(全国銀行個人信用情報センター) ・インターネット
・郵送 ・インターネット:500円
・郵送:1679円~1800円
(コンビニによって異なる) ・インターネット:申し込み後
最短3~5営業日
・郵送:7~10日
※各機関の情報を基に筆者作成
いずれの機関においてもインターネットの方が早く開示できるため、早急に確認したい方はインターネット手続きがおすすめです。
それぞれの個人信用情報機関で確認できる内容が異なります。利用しているクレジットカードやローンの公式サイトなどに、加盟している個人信用情報機関が記載されているため、あらかじめ確認しておきましょう。
複数回や長期間の延滞が続くと「ブラックリスト」に掲載される可能性がある
「ブラックリスト」とは、個人信用情報機関に「事故情報」の履歴が登録されることを指します。事故情報として掲載される条件は個人信用情報機関によって異なる可能性があります。
1回の引き落とし失敗で即「ブラックリスト」に載るということにはならないかもしれませんが、普段から引き落とし日の管理を忘れないようにしましょう。また、口座に多めに入金しておくことで、引き落とし日を忘れてしまった場合でも延滞にならない可能性があります。
出典
独立行政法人日本学生支援機構 個人信用情報機関への個人情報・個人信用情報の登録
株式会社シー・アイ・シー 信用情報開示報告書の見方(2ページ)
株式会社シー・アイ・シー 情報開示とは
株式会社日本信用情報機構 本人による開示申し込み(スマホ申込)
一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター 本人開示の手続き
一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター 郵送による開示手続
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー