今シーズンはまだ試合に出場していない冨安。(C)Getty Images

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 能力は確かだ。しかし、ピッチに立つ機会が減れば、チーム内での立場が厳しくなるかもしれない。

 アーセナルの冨安健洋はこの夏、ひざの負傷で開幕から戦列を離脱している。2021年夏の加入以降、試合に出ればその質の高さで称賛されるも、度重なるフィジカルの問題に悩まされてきたのは周知のとおりだ。

 毎シーズン、肉体的な理由で出場数が限られるとなれば、去就に関する憶測が騒がしくなるのは避けられない。実際、冨安は以前からイタリア復帰の可能性がうわさされてきた。ボローニャでの2シーズンで、守備の国でもそのユーティリティ性は高く評価されている。
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 先日から昨季のセリエAを制したインテルの関心が報じられてきたが、英紙『The Sun』は9月18日、ユベントスとナポリも冨安に興味を寄せていると報じた。ともにチアゴ・モッタ、アントニオ・コンテを新監督に招き、復権を目指しているチームだ。

 Sunは「(冨安が)序列を落としており、ミケル・アルテタ監督は1月に失うかもしれないことを受け入れたと言われる」と報道。指揮官も放出を覚悟していると伝えた。アルテタの冨安に対する評価は確かだが、監督が手放すことも辞さないとなれば、どうなるかは分からない。

 もちろん、アーセナルはそれなりの金額を求めるだろう。同紙はその最低額が2500万ポンド(約50億円)だと報じている。インテル、ユベントス、ナポリといったクラブが、この金額を払ってでも冨安の獲得を目指すのか。進展が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部