Windows Centralは9月16日(米国時間)、「Microsoft has scrapped Edge's big UI refresh with rounded tabs|Windows Central」において、MicrosoftがEdgeブラウザの大規模なUI刷新計画を廃止すると報じた。Microsoft Edgeのデザイン刷新が発表されていたが、最終的に提供されないことが明らかにされている。

Microsoft has scrapped Edge's big UI refresh with rounded tabs|Windows Central

○丸みを帯びたデザインを廃止

Microsoftは2023年2月に特別イベントにて、Bing Chat(Copilot)とEdgeを中心に新しいAI時代を推進する取り組みの一つとしてWebブラウザのデザイン刷新を発表していた。これまでChromeに似た外観を保っていたEdgeに独自のアイデンティティーを与える意図を持っており、特に丸みを帯びたタブやぼかし効果を多用したスタイルが話題となっていた。

しかしながら、UI刷新の計画が発表されてから1年以上経過しても正式リリースはなく、開発者向けのフラグで新しいインタフェースを有効化する形での提供が続いていた。さらに、最近のEdgeのCanaryチャネルでこのフラグが削除されたことが確認されており、新しいデザインの導入が中止されることが明らかとなった。

Windows CentralがMicrosoftに問い合わせたところ、広報担当者はこのデザイン変更の廃止を正式に認め、丸みを帯びたタブやその他のデザイン要素が出荷されないと答えたという。ただし、一部のUI変更は残される予定で、例えばWebページの境界線やユーザーボタンの位置変更といった細かい調整は引き続き適用されるとしている。

○決定の背景と影響

このデザイン刷新が中止された理由は明確にされていないが、Edgeが従来のGoogle Chromeに似た外観を保つことになる点は注目に値する。多くのChromeユーザーに配慮して違和感を最小限にするための戦略的な決定とも考えられている。

丸みを帯びたデザインが正式に導入されないことで、Edgeの見た目は従来の状態が保たれ、他のWebブラウザとの違いが際立たない状態が続くことになる。ユーザーのフィードバックや市場の動向、あるいは新たな技術的課題が影響している可能性もあり、詳細が今後発表されるかもしれない。