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『スター・ウォーズ』シリーズのオビ=ワン・ケノービでおなじみユアン・マクレガーは、俳優デビュー30周年を迎えた現在まで、インディペンデント作品から大型フランチャイズまで、多様な作品とキャラクターでキャリアを重ねてきた。そんなユアンにも、一度は望んだものの叶えられなかった夢があるようだ。

ユアンのキャリア初期を語る上で欠かせないのは、『シャロウ・グレイブ』(1994)『トレインスポッティング』(1996)『普通じゃない』(1997)でタッグを組んだダニー・ボイル監督。ボイルにとってもこれらはキャリア初期作品であり、2人は互いのブレイクに貢献した同士である。米のインタビューによると、ユアンはティム・バートン監督『ビッグ・フィッシュ』(2003)に出演した後、かつてボイルと築いたような関係を育める監督を見つけたいと切望していたそうだ。

「ティム・バートンにとっての、第2のジョニー・デップになれないものかと大いに希望を抱いていました。でも当然、ジョニー・デップは今でも“ティム・バートンのジョニー・デップ”なわけで、私にそのチャンスはありませんでした。」

『ビッグ・フィッシュ』はホラ吹きの父エドワード(アルバート・フィニー)に死期が迫り、里帰りした息子ウィル(ビリー・クラダップ)が父の昔話を聞くなかで絆を取り戻していく物語。ユアン扮する若き日のエドワードが、後に妻となるサンドラ(アリソン・ローマン)に一目ぼれして、全てが文字通り止まってしまう瞬間や、彼女に愛を告げるために花畑を用意するシーンなど、ロマンチックで茶目っ気のある描写とともに、ユアンは新たな魅力を開拓したが、バートンとのタッグは本作のみとなっている。

一方で、デップは『シザーハンズ』(1990)から『ダーク・シャドウ』(2012)に至るまで、『ティム・バートンのコープスブライド』(2005)の声優業を含めると8作品でバートンとのチームアップを果たしている。“バートンと言えばデップ、デップと言えばバートン”というイメージを抱くファンも多いはず。2人の強い絆にユアンも惹かれていたのかもしれない。

もっともユアンは、若き日に『ムーラン・ルージュ』(2001)でバズ・ラーマン、『ブラックホーク・ダウン』(2001)でリドリー・スコットといった名匠と組み、『ウディ・アレンの夢と犯罪』(2007)ではウディ・アレン、『人生はビギナーズ』(2010)ではマイク・ミルズとも仕事をともにした。トップスターであっても謙虚さや丁重さを忘れないユアンである、今回のインタビューではアレンやミルズなど監督たちへの感謝を丁寧に述べている。

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