三笠宮家の彬子女王

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 ご体調が懸念される天皇ご一家の雅子皇后、進学問題で揺れる秋篠宮家の悠仁さま――。何かと心配事が尽きない皇室で、国民にいつもはつらつとした姿をお示しくださるのが三笠宮家の彬子(あきこ)女王(42)である。今月16日には「徹子の部屋」(テレビ朝日系)にもご出演になるが、そこでは決して明かされない悩み事があって……。

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 彬子さまといえば、英国オックスフォード大学へ留学した日々を、気取らないユーモラスな文章でつづられ、今や30万部を超えるベストセラーとなった『赤と青のガウン』(PHP文庫)の著者としても知られる。

 能登半島地震では復興支援の活動に率先して携わられるなど、令和の女性皇族の中では抜きんでた活動で、世間の注目を浴び続けているのはご存じの通りである。

三笠宮家の彬子女王

 ここ最近だけでみても、著書の紹介も兼ねて新聞や雑誌メディアのインタビューに次々に登場。露出の絶えない彬子さまは、「徹子の部屋」にもご出演が決まり、黒柳徹子との軽妙な掛け合いが期待されているという。

親子2代でのご出演が実現

 皇室担当記者によれば、

「1996年4月には、彬子さまの実父で“ヒゲの殿下”として親しまれた故・寛仁親王も出演なさっており、彬子さまが学習院初等科の時に書かれた作文を朗読しておられます。今や民放唯一といっていいお昼の長寿番組に、親子2代でのご出演が実現した格好となります」

“開かれた皇室”が標榜された時代、皇族のスポークスマンを自任しておられた寛仁親王は、進んでさまざまなメディアに登場なさったとされる。

「話題となったベストセラーでも、彬子さまは随所にお父上との思い出を書かれています。理想の皇族として亡き父上を慕い続けておられる彬子さまのことですから、ご遺志を継いで国民との架け橋になりたいと、積極的にテレビへの出演も快諾されたと聞いています」(同)

夫婦のあつれきが母娘の断絶へ……

 亡き父君を彷彿とさせる気さくな雰囲気をまとわれる彬子さまだが、件の番組でも決して口にされないのは母君に関する話題であろう。

 先月30日、宮内庁は2025年度予算の概算要求を公表したが、そこには三笠宮家を巡る懸案事項に対する“解決策”が盛り込まれていた。

 それが皇居・千鳥ヶ淵近くにある「宮内庁分庁舎」の改修費用5億1900万円である。

 2棟から成るこの分庁舎、もともとは宮内庁長官の公邸だったところに、15年前から彬子女王の母君である寛仁親王妃・信子さま(69)が住まわれているのだ。

 さる皇室ジャーナリストが解説する。

「自民党の麻生太郎副総裁の実妹である信子さまは、80年に寛仁親王とご成婚。当初は赤坂御用地内にあるご自宅に住まわれていましたが、08年から1年近くストレス性ぜんそくで入院なさった後、宮内庁分庁舎にお一人で移られたのです」

 今に至るまで、長きにわたって分庁舎で暮らされているのには、実はワケがあると続ける。

「当初のお住まいである三笠宮東邸に戻るとぜんそくが再発するという医師の診断に従った、と宮内庁は説明していますが、赤坂のご自宅がストレスの原因と言ってしまったようなものです。その理由として、寛仁親王からのDVやお二人の間に確執があったとも報じられましたが、実際12年に寛仁親王が薨去された際、信子さまが葬儀に参列されなかったこと、また信子さまが当主を継がれることに長女である彬子さまが反対なさったことが公になり、夫婦のあつれきが母娘の断絶へと転じてしまった格好なのです」

改修費用は総額14億円

 かような事情から、今後も信子さまは分庁舎に住まわれ、老朽化する建物の整備のため抜本的な改修が必要と判断されたのだという。

 改めて宮内庁の概算要求を精査すると、改修費用の総額は設計費用なども含めれば約14億円。エレベーター設置などバリアフリー化し、隣接する侍従たちの詰所の渡り廊下を新設するそうで、工事は26年度までかかる見通しだ。期間中、信子さまは高輪皇族邸に仮住まいなさる予定である。

「佳子さまの別居問題で秋篠宮邸の改修工事費が批判されましたが、三笠宮家も同様に世間からの厳しい目線にさらされることになりそうです」(同)

 せっかく彬子さまが築き上げてこられた国民からの皇室に対する信頼を損なうことになりかねないのだ。

「週刊新潮」2024年9月19日号 掲載