2010年代頃から「巨大なダイヤモンドが発見された」というニュースが頻繁に報じられるようになりました。実は、2010年代以降に発見された巨大ダイヤモンドの大部分は、ノルウェーの企業が開発したX線ダイヤモンド検出装置によって発見されています。

Diamonds | TOMRA

https://www.tomra.com/en/mining/segments/diamonds

TOMRA Mining sorting machine COM XRT 2.0 | TOMRA

https://www.tomra.com/en/mining/products/machines/com-xrt-2

2024年9月に「史上2番目に大きい2492カラットのダイヤモンドが発見された」というニュースが大きく報じられました。この巨大ダイヤモンドはノルウェーの企業「TOMRA」が開発したX線ダイヤモンド検出装置によって発見されたものです。



TOMRAの報告によると、2014年〜2023年までに400カラット以上の巨大ダイヤモンドが21個発見されており、そのうち13個はTOMRA製のX線ダイヤモンド検出装置で発見されたとのこと。



TOMRAはX線ダイヤモンド検出装置を複数開発しています。中でも大きめのダイヤモンドの検出に適した「COM XRT 2.0」の仕組みが以下の動画で解説されています。

COM XRT D 2.0 - Diamond Animation - YouTube

COM XRT 2.0の全体像はこんな感じ。



まず、未選別の鉱石を装置に投入します。



鉱石はベルトコンベアの上にならされ、X線照射位置まで運ばれます。



鉱石にX線を照射し、ダイヤモンド原石なのか否かを判断。



ダイヤモンド原石と判断された鉱石は、別の経路へ吹き飛ばされます。



これで、採掘した鉱石からダイヤモンド原石だけをより分けられるというわけです。



COM XRT D 2.0の価格は非公開ですが、ダイヤモンド採掘事業者のGem DiamondsはCOM XRT D 2.0を導入してから4年で投資額の15倍に相当するダイヤモンドを発見したそうです。