【菜花明芽】小1娘の「近所の友達」が「朝ご飯」をねだる…ママ友から告げられた、その「衝撃の理由」

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小学校一年生の娘(凜さん・仮名・7歳)を持つ主婦の華さん(仮名・37歳)。以前、小学校では集団登校が行われていたものの、コロナ禍の影響で個別登校になったことに母親として不安を抱く。あまりに心配なので、毎朝凜さんに付き添って登校していた。校門前で近所に住む沙羅さん(仮名・7歳)と毎日遭遇することに気づき「娘と一緒に学校へ行ってほしい」と彼女に頼んだ。

しかし翌日、沙羅さんは朝7時に家にやって来て「お母さん(美月さん・仮名・32歳)が出勤して一人になったから、一緒に学校へ行こうと思って凜ちゃんを迎えに来た」と話す。どうやら校門が開くまで一人で時間をつぶしていた様子。華さんは自分から「娘と登校して」とお願いしたので、彼女に強く意見できず……。でも、沙羅さんの行動はエスカレートし、最終的に朝食を与えたり、髪を結ったりする羽目に。これ以上耐えられないと思った華さんは、沙羅さんの自宅を訪れ母親の美月さんにすべてを伝えて謝罪を受ける。今後のことも考えて二人はLINEの交換をした。

記事前編は【小1娘と「登校する約束」をした近所の友達の思いがけない行動…37歳主婦が頭を悩ませる「図々しい要求」】から。

変わらず毎朝やって来る、娘の友達

「悩みはすべて解決したと思い、すっきりした気持ちでいました。次の瞬間スマホからLINEの通知音が鳴って……相手はさっきまで一緒にいた美月さんでした。そこには『娘がお世話になっていてすみません。ついでにこれからも朝面倒を見てくれませんか? 』と信じられないメッセージが……。その図々しさにはらわたが煮えくり返る思いだったものの、子どもの手前きっぱりと断ることができず。『うちも朝は忙しいし、たまにならいいけど』と曖昧な返事をするしかなかったのです」

しかし、沙羅さんは相変わらず毎朝家にやって来たという。それどころか、彼女は朝ごはんを出すのがまるで当たり前だと言わんばかりの態度を取るようになったのだとか。凜さんに出されたデザートをちゃっかり横取りしたり、さらにお気に入りの髪飾りまで平気で奪ったりしたそう。華さんはずっとモヤモヤしていたものの、沙羅さんは母親に何も話していないのか、美月さんからお礼の電話もなかったのだ。

ママ友から告げられた驚きの事実

「そんなある日、子どもが同じクラスのママ友から電話がかかってきました。出るなり『美月さんが話していることは本当なの?』と問いかけられて。何事かと思ったら『華さんが朝子どもの面倒を見てくれるよ、と美月さんが言いふらしている』『あなたも娘を預けてみたら、と誘われた』と驚きの事実を聞かされたのです。彼女の話に違和感を覚えたママ友が確認のため直接私に連絡をくれた様子。その電話を切った後、あまりのことに怒りがふつふつと湧いてきました」

そもそも、華さんは積極的に沙羅さんの面倒を見ているわけではなかった。毎朝家に来るからしぶしぶ世話を焼いているだけなのに、美月さんはそのことに少しも気づいていなかったのだ。そのため、勝手に華さんが世話好きだと勘違いして周りに触れ回っていたのである。

ついに我慢の限界に

ママ友からの話を聞いて、私の心は我慢の限界に達しました。でも、いまさら美月さんに本音を伝えたところで、彼女にそれが通じるとも思えなくて。一度指摘したにもかかわらず、娘の沙羅さんをうちによこすことをやめなかったのですから。根本的な問題解決を求め、思い切ってこのことを学校へ相談することにしました」

すると学校側でも、親が働きに出た後、一人になった子どもが早朝に校門の前で小学校が始まるのを待っていることが問題視されていたという。その後、打開策として朝7時から8時まで子どもたちと一緒に校内で過ごしてくれる人をボランティアで募ることが決定した。

子どもに悪気がなかったとしても、朝の忙しい時間帯に家にやって来られては誰でも迷惑だと容易に想像できる。今回の華さんのように、一度母親と話し合いの場を設けてもそう簡単に問題解決に至らないケースもあるようだ。しかし、この問題が急展開を迎えたのは、華さんが一石を投じたことが大きく影響しているだろう。それによって助けられた親は多くいるに違いない。

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