アメリカ合衆国の前大統領であり2024年大統領選で共和党の大統領候補者となっているドナルド・トランプ氏は、SNS「Truth Social」を運営するTrump Mediaの大株主でもあります。そのTrump Mediaの株価が、トランプ氏と現副大統領であり民主党大統領候補者のカマラ・ハリス氏とのテレビ討論会のあと、過去最低の水準まで下落していたことがわかりました。

Trump Media shares plunge after Harris debate

https://www.cnbc.com/2024/09/11/djt-trump-media-stock-debate-harris.html

Trump Media's stock price slides after Donald Trump and Kamala Harris debate - CBS News

https://www.cbsnews.com/news/trump-media-and-technology-group-stock-price-donald-trump-kamala-harris-presidential-debate/

Trump Media stock tumbles to record low following his Harris debate performance - UPI.com

https://www.upi.com/Top_News/US/2024/09/11/Trump-Media-Shares-Plunge-Harris-debate/3631726082583/

Trump Media shares plunge to record low after debate : NPR

https://www.npr.org/2024/09/11/nx-s1-5108849/wall-street-investors-think-trump-lost-the-debate-too

テレビ討論会はABCニュースが主催したもので、「事前に書いたメモを持ち込むことは禁止」「相手の発言中はマイクが消音になる」「候補者にはメモとペン、水が渡される」などのルールで行われました。

討論会開始前の時点で、トランプ氏とハリス氏に対する支持率は拮抗した状態にありましたが、討論会は、複数のメディアが「トランプ氏が防戦態勢」と報じる内容で、終了後に行われた複数の世論調査では、ハリス氏が優勢だったという結果が出ました。

アメリカ大統領選挙 ハリス副大統領 トランプ前大統領 テレビ討論会 複数の米メディア「トランプ氏防戦」 | NHK | アメリカ大統領選

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240911/k10014578581000.html

こうした結果を受ける形で、Trump Mediaの株価は、一時、ナスダック上場後最低水準の15.84ドル(約2260円)まで下がり、16.68ドル(約2380円)でその日の取引を終えたとのこと。

なお、Trump Mediaの上場翌日の終値は66.22ドル(約9440円)で、最高で97ドル(約1万3800円)を記録しましたが、2022年9月に20ドル(約2850円)のラインを一度割り込むと、いっときは12ドル(約1710円)台を記録。2024年1月に入ってからは少し持ち直していました。

ハリス氏陣営は2回目の討論会実施を呼びかけましたが、トランプ氏陣営は応じませんでした。

トランプ氏はTruth Socialに「ボクシングや総合格闘技のUFCで、負けたりノックアウトされたりしたあとに『もう1戦!』と叫んでいることがありますが、ディベートも同じです。ハリス氏は昨晩ひどくやられました。すべての投票で私が勝ち、中には92対8というものまであったのに、なぜもう1戦しなければならないのですか?」と投稿し、自分が勝利したと主張しています。



なお、トランプ氏はTrump Mediaの株式の約57%、終値ベースで約19億ドル(約2700億円)相当を保有しており、株価下落によって数千億円を失っています。保有する株式については2024年9月19日にロックアップ期限を迎え、売却が可能になりますが、トランプ氏が売却を行うかどうかは不明です。