宗教法人梅旧院(TDB企業コード:581508120、大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町1-18、代表役員鎌原泰彦氏)は、8月30日に大阪地裁より保全管理命令および包括的禁止命令を受けた。

 保全管理人は野村剛司弁護士(なのはな法律事務所、大阪府大阪市北区西天満4-3-4御影ビル2階、電話06-6311-7087)。

 当法人は、1953年(昭和28年)6月に設立。大阪市内のほか近畿一円の壇家を対象に宗教活動を行っていた。

 95年11月には、分院として9階建ての近代的マンション型墓地である「梅旧院光明殿」を完成させ、屋内墓3000基以上の設置が可能な関西屈指のスケールを有する新時代の納骨墓所として相応の知名度を獲得。テレビ番組でも取り上げられるほか、有名漫才師を起用したCMを放送するなど積極的に拡販に取り組んでいた。
 特に「来て見て便利な梅旧院」のフレーズのテレビCMは関西ではおなじみで、2014年3月期には年収入高約10億5500万円を計上した。

「梅旧院光明殿」を運営していた業務提携先の代表らが法人税法違反の容疑で逮捕・起訴されていた
 しかし、2017年10月に、「梅旧院光明殿」を運営していた業務提携先の光明殿(株) (TDB企業コード:582098358)代表ら3人が所得を隠したとして法人税法違反の容疑で逮捕されたうえ、特許権の購入名目で会社資金を流出させたとして、同社代表が背任容疑で再逮捕され、特殊団体に資金が流出していたことが明らかとなっていた。その後も「梅旧院光明殿」は運営を継続していたものの運営資金が枯渇し、今回の措置となった。

 負債は現在調査中。