原口元気、「元の姿に戻る」発言の真意 プロ入り15年経過も「年齢はネガティブに考えていない」
33歳の原口は攻撃的なプレーを意識
浦和レッズに加入した元日本代表MF原口元気は9月7日、さいたま市内で加入会見を実施した。
18歳でプロ入りしたアタッカーは33歳となったが、「あまりネガティブに考えていない」と若き人変わらないプレーを誓った。
浦和の下部組織出身の原口は、ユースチーム所属時の2008年5月に17歳で2種登録されてトップチームの公式戦にデビュー。翌年にプロ契約を結んだ。左サイドを中心に攻撃的なポジションで試合出場を重ね、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が指揮した2013年にはシャドーの位置でFW興梠慎三らと強力攻撃陣を形成してリーグ戦で11得点をマークした。
そして、2014年6月にドイツのヘルタ・ベルリンへ完全移籍。日本代表では2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)に出場し、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦で先制点を奪うなど活躍した。ドイツでは1部、2部合計で10シーズンプレーして、今回、浦和復帰を果たす形となった。
Jリーグでは鋭いドリブルを武器とする得点力も備えたアタッカーだったが、ドイツでは時にボランチを務め、バランスを含めて献身的なプレーを求められる期間が長かった。
原口は「元の姿に戻るというか、攻撃的なプレーに戻るようなイメージをしている」と語り、33歳という年齢に関しても「あまりネガティブに考えていない。身体はフレッシュだし、若い頃のようにプレーできると思う。試合を決定づけるプレー、それは本当に僕自身が大きなチャレンジだと思う。ドイツでの10年間、その役割をほとんど与えてもらっていない。走ってチームをつなぐようなプレーが多かった。そこをもう一度取り戻す、違いを作るのは楽しみだし大きなチャレンジ」と力強い言葉を発した。
今季は首位サンフレッチェ広島とすでに勝ち点19差がつき、リーグ優勝は現実的には難しいが、来季以降も見据えたうえで、原口は「Jリーグ(のタイトル)を獲ることだけにフォーカスしていきたい」と貪欲な姿勢を見せていた。(FOOTBALL ZONE編集部)