栗山英樹氏【写真:Getty Images】

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新刊「監督の財産」は異様な分厚さに

 昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本代表を率いた栗山英樹氏が5日、新たに著書「監督の財産」(日本ビジネスプレス)を刊行した。「未来の監督たちへ 栗山英樹が辿り、学んだ『監督』論」と題し、自らが10年以上の監督生活で得た経験を後進に伝えようとしている。

 栗山氏は日本ハムの監督を2012年から10年間務め、現ドジャースの大谷翔平投手に対しては、世間から懐疑的に見られた“投打二刀流”を実現する道筋をつけたことで知られる。

 同書は「監督としての集大成」と銘打ち、全848ページに及ぶ大作。過去に刊行し、累計15万部を超える5冊の内容を再録したほか「監督のカタチ」を含む10万字の新原稿を収録したという。「監督の役割」「監督と人事」「監督と選手」「監督の資質」など後世に残したい経験知をまとめた。栗山氏にとってのキーマンが初めて明かされており、大谷のすごさやそこからの学び方についても言及している。

 現在は日本ハムのCBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)を務め、多忙な毎日を送る栗山氏は刊行にあたり「まさしく『文字に活かされた』12年の監督生活でした。だからこそ感謝を表す意味でも、その経験を『活字』として遺すことは自分の使命なのだ、その思いで記しました」とコメントしている。

(THE ANSWER編集部)