X(旧Twitter)の広告主のうち26%が広告費削減を考えていることが判明、原因はヘイトスピーチと有害なコンテンツ
X(旧Twitter)に広告を出稿している企業の26%が、2025年にXに投下する広告費を削減する予定であることが、マーケティング企業・Kantarによる調査で明らかになりました。
Kantar: X advertising crash continues as YouTube and TikTok thrive
https://www.marketing-beat.co.uk/2024/09/04/kantar-x-youtube-tiktok/
https://www.theguardian.com/media/article/2024/sep/05/advertiser-exodus-x-survey-2025-elon-musk
Report: A quarter of X advertisers plan to cut spending next year
https://www.engadget.com/social-media/report-a-quarter-of-x-advertisers-plan-to-cut-spending-next-year-235447747.html
調査によると、調査によると、Xの信頼度はイーロン・マスク氏がTwitter(現X)を買収した2022年は「22%」でしたが、2024年は「12%」に低下しており、「Xに出稿した広告がブランドの安全性を担保してくれる」と考えているマーケティング担当者はわずか「4%」だったとのこと。
信頼度低下の原因と考えられているのは、X上にまん延するヘイトスピーチや有害なコンテンツです。特に、オーナーであるイーロン・マスク氏自身が虚偽の情報や親ナチス的言動の拡散を行っており、状況を懸念した広告主が広告を引き上げる事態となりました。これに対して、マスク氏は「広告ボイコットは反トラスト法違反」と訴えています。
イーロン・マスクが広告業界に「これは戦争だ」と宣言、X(旧Twitter)の世界広告主連盟への訴訟で - GIGAZINE
by UK Government
Kantarのゴンカ・ブバニ氏は「広告主はここ数年、Xから広告費用を引き上げる傾向にあり、今のところ好転する可能性は低いようです」と見解を述べました。
なお、消費者とマーケティング担当者の好みのブランドランキングは以下の通りだとのこと。
消費者マーケティング担当者1位AmazonYouTube2位TikTokInstagram3位InstagramGoogle4位GoogleNetflix5位NetflixSpotify
Xは2024年8月にブラジル最高裁判所から国内でのサービス停止命令を受けています。ブラジルはXユーザーが2000万人以上いる一大市場だったため、これも打撃になるとみられます。
ブラジル最高裁がXに国内でのサービス停止を命令 - GIGAZINE