世界スーパーバンタム級4団体防衛戦、勝利した井上尚弥【写真:中戸川知世】

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アラム氏も口にした名前とは

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は3日、元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との4団体防衛戦に勝利した。米スポーツ専門局「ESPN」は早くも“夢の対戦”に期待。WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)との対戦が米国で実現することを熱望している。

 米国で4団体防衛戦を中継した「ESPN」のストリーミングサービス「ESPN+」の実況席は試合後、共同プロモート契約を結ぶ米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOがリング上で「来年にはラスベガスで大きなイベントを開催したい」と発言したことに注目。井上―中谷戦の実現について、実況のベルナルド・オスナ氏が「このような試合が米国で開催されることが期待できるか」と投げかけた。

 解説を務めた元世界2階級制覇王者ティモシー・ブラッドリー氏は「米国で開催してくれたら最高だけど」と熱望しつつ、「個人的には、それは日本で開催する試合だと思う。東京ドームでやらなきゃ。完売になるぞ。2人とも日本出身なんだから日本でやらない理由はないよね」と返答。もし実現すれば「両者にとってとても危険な試合になるだろう」と語っていた。

 8月31日に神奈川・横浜市内のホテルで行われた会見に出席したアラムCEOは、中谷との対戦について「うまくいけば来年イノウエとナカタニ戦が日本の歴史上最大の試合になる」と計画を明かした。ただ、実現は簡単ではないようで「そうしたいけど、それを実現するまでに全部がうまく進まないと難しいでしょう」と慎重な姿勢を見せた。

(THE ANSWER編集部)