「新宿野戦病院」ウイルスの脅威に立ち向かう医師たち 歌舞伎町ホスト役・戸塚裕貴の運命に驚きの声
小池栄子と仲野太賀がダブル主演を務め、宮藤官九郎が脚本を手掛ける連続ドラマ「新宿野戦病院」(フジテレビ系・毎週水曜22時〜22時54分)の第10話が4日に放送、未知の新種ウイルスによる非常事態が描かれ、衝撃の展開にX(旧Twitter)では視聴者から驚きの声があがった。(ネタバレあり。以下、第10話までの展開に触れています)
「新宿野戦病院」は、新宿・歌舞伎町にたたずむ「聖まごころ病院」を舞台に、アメリカ国籍の元軍医ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池)や美容皮膚科医の高峰享(仲野)ら個性豊かな医師たちが、さまざまなバックボーンを持つ“ワケあり”な患者たちと向き合う救急医療エンターテインメント。第10話では、未知の新種ウイルス「ルミナ」の感染拡大と、非常事態に立ち向かう聖まごころ病院の医師たちが描かれた。
新宿歌舞伎町で働く人気ホスト・板垣凌介(戸塚裕貴)は、アメリカから帰国した際、空港の検疫で未知の新種ウイルス・ルミナに感染したことが発覚し、ヨウコが医師研修を受ける勝どき医療センターに緊急搬送される。このウイルスは、ECMO(人工心肺装置)を使用しないケースで、熱が下がらないまま5日以上生き延びたという報告例がない感染症。凌介は感染してから歌舞伎町を訪れていないにもかかわらず、日本人の感染者第一号が歌舞伎町のホストだという情報から“歌舞伎町ウイルス”という俗称が広まってしまう。
感染が着実に広まるなか、岡山から凌介の母親が勝どき医療センターにやってくるが、感染症を広めないための措置として面会は認められず、一目会うこともかなわない。その状況を見ていたヨウコは、凌介の母にスマホを渡し、ルミナ病棟に忍び込むと、ビデオ通話で親子をつなぐ。「心配せんでええ。こんなもん」という凌介に「安心したわ」と返す母親。ヨウコも「でれぇ元気じゃ」と声をかけるが、そこに「感染者第一号となった板垣凌介さんは、帰らぬ人となりました。発熱から5日後でした」というナレーションが。
凌介役の戸塚は、NHK連続テレビ小説「虎に翼」に轟太一役で出演。「新宿野戦病院」は、ダブル主演の仲野をはじめ、塚地武雅、岡部たかし、平岩紙ほか「虎に翼」メンバーが多数出演しており、戸塚のゲスト出演が発表された際も話題を呼んだが、あまりに早い退場にXで視聴者も「えー!死んだのか?」「クドカン容赦ねえなあ」と反応。また、家族であっても看取ることができず、ご遺体との面会も許されない状況が描かれ、Xでは「コロナの時もそうだったよね」などの声もあがった。
東京都の感染者数が100名を超えた頃、ヨウコの呼び掛けで、まごころ病院にはルミナウイルス専用病床が作られる。足りない防護服をゴミ袋で代用するなど、命を救うためにヨウコたちが奮闘するなか、享の父・高峰啓三(生瀬勝久)がルミナに感染。ECMOが確保できないなかでの緊迫の状況や享の葛藤が描かれた。
また、外国人の相談にものっていた南舞(橋本愛)たちのNPO法人「Not Alone」が妨害行為を受けるようになり、外国人向け相談窓口の閉鎖や路上生活者への声がけ、マスクの配布といった活動が制限されてしまう事態や東京都に緊急事態宣言が出される状況も描かれ、Xでは「コロナ振り出しに戻った感じすごい…」「まさにあの頃じゃんこれ」などの声が寄せられた。(西村重人)