by Trump White House Archived

2024年11月5日にアメリカ大統領選挙を控える共和党候補のドナルド・トランプ氏が、2024年9月に出版される予定の自著で、「Metaのマーク・ザッカーバーグCEOが2020年の選挙で自身に対する陰謀を企てた。再び同じことをすれば、残りの人生は刑務所で過ごすことになる」と語ったことが報じられています。

Trump claims Zuckerberg plotted against him during the 2020 election in soon-to-be released book - POLITICO

https://www.politico.com/news/2024/08/28/trump-zuckerberg-election-book-00176639

Trump Accuses Mark Zuckerberg of Plotting Against Him in 2020 Election - The Information

https://www.theinformation.com/briefings/trump-accuses-mark-zuckerberg-of-plotting-against-him-in-2020-election

Trump Threatens to Jail Mark Zuckerberg for Life Over Election: Book

https://www.rollingstone.com/politics/politics-news/trump-threatens-jail-mark-zuckerberg-meta-election-book-1235090792/

ニュースメディアのPoliticoによれば、トランプ氏が2024年9月3日に発売する新著「Save America」には、トランプ氏がホワイトハウスでザッカーバーグCEOと面会している写真が掲載されています。そして、写真には「ザッカーバーグCEOは私に会うために大統領執務室を訪れた。夕食にはとても素敵な妻を連れてきて、誰よりも優しく接してくれたが、本当は大統領に対する陰謀で『恥ずべき金庫』を設置しようと画策していたのだ」と書かれていたとのこと。



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この「恥ずべき金庫」とは、ザッカーバーグCEOとその妻であるプリシラ・チャン氏が連名でアメリカ選挙イノベーションセンターに4億1950万ドル(当時約440億円)を寄付したことを指しており、トランプ氏はザッカーバーグCEOらが寄付によって選挙結果を操作しようとしたと主張しています。

実際に2021年6月に保守系メディアのFox Businessによるインタビューの中で、トランプ氏は「FacebookのザッカーバーグCEOが設置した5億ドル(当時約530億円)相当の金庫の中には、バイデン票の96％が入っていた！96％もだ！」と声を荒げています。この主張については、AP通信がファクトチェックを行った結果「虚偽である」と結論付けていますが、トランプ氏は2024年になってもなお同じ主張を続けています。

トランプ氏は自著の中で「ザッカーバーグCEOは私に『Facebookにはあなたのような人はいない』と言った。しかし同時に、何らかの理由でFacebookは私に不利な働きをした」と述べ、「私たちはザッカーバーグCEOを注意深く監視しており、今回彼が何か違法行為をすれば、彼は残りの人生を刑務所で過ごすことになるだろう。2024年の大統領選挙で不正行為をした他の者も同様だ」と述べています。



by U.S. Department of Energy

トランプ氏は「ジョー・バイデン大統領の次男であるハンター・バイデン氏のスキャンダル記事をMetaが拡散しないように努めていた」という陰謀論も展開していますが、これについてはザッカーバーグCEO自身が「ハンター・バイデン氏のスキャンダル記事については、FBIからロシアの偽情報工作である可能性を警告されたため、記事の拡散を制限していましたが、今振り返るとこれは行うべきではありませんでした。このようなことが二度と起こらないように、私たちはポリシーとプロセスを変更しました」と、下院司法委員会に宛てた書簡の中で記しています。



なお、トランプ氏は2024年7月には自身が所有する保守系SNSのTruth Socialで、「私が当選したら、これまでにないレベルで選挙詐欺師を追及し、長期の懲役刑に処する。我々はすでにお前が誰なのかを知っている。そんなことはするな！ザッカーバーグ、気をつけろ！」と、本に記したものと同様のメッセージを発信しています。