シャオミ・ジャパンは28日「Xiaomi ライフスタイルコレクション」と題し、スマートテレビから毛玉取り器に至るまで、生活家電など31商品を一斉に発表した。

 イベントでは、同社プロダクトプランニング部 本部長の安達晃彦氏が登壇し、全31商品を順番に紹介。スマートフォンだけにとどまらない、シャオミのさまざまな商品のラインアップを拡充していくと語った。

国内出荷台数第3位の実績を披露

プロダクトプランニング部 本部長の安達晃彦氏

 安達氏は、同社の理念を取り上げ「最新のテクノロジーをお手頃な価格で誰にでも提供する信念を持っている」と説明。今回ラインアップされた31製品についても、この思想に基づいて用意した物だとアピールする。

 同社がこれまで日本でメインに展開してきたスマートフォンの中で安達氏は「Xiaomi 14 Ultra」に注目し「スマートフォンではなくカメラという方も多い」とカメラ性能で高い評価を受けているとコメント。実際に同機を使ったフォトコンテストやフォトアカデミーを実施したり、同社のスマートフォンやタブレットを利用した動画撮影、編集のワークショップを開催したり、ユーザーとのコミュニケーションを実施。性能やユーザーコミュニティの形成により、2024年4月~6月の第2四半期で国内スマートフォン出荷台数トップ3となった。「日本市場参入の1つのマイルストーン」(安達氏)とし、引き続き取り組む姿勢を示した。

ライフスタイル製品の拡充

 一方、今回発表される製品は、主にライフスタイル製品が中心で、スマートテレビから毛玉リムーバーまで、まさにリビングに置かれるようなアイテムが中心となっている。

 同社の拠点である中国では、以前から展開されているが、日本ではこれまでスマートフォンを中心としたラインアップだった。安達氏は「海外のシャオミを知っている方は驚かないが、日本での商品展開を知っている方からはさまざまなフィードバックをいただいている」とコメント。今後も、日常生活に役立つライフスタイル製品を拡充していくとした。

安達氏

スマートテレビ

 ここからは、今回発売された全31製品を紹介していく。本誌では31製品の紹介記事を別途掲載しているので、本項では安達氏が特に取り上げたポイントを中心に紹介していく。

 まずは、Google TVをOSに搭載したスマートテレビ。チューナーレステレビとして商品展開している。

 最初の製品は「Xiaomi TV S Mini LED 2025 シリーズ」。バックパネルにMini LEDを搭載し、これまで液晶では苦手だった深い沈み込んだ黒からピークのホワイトまでの表現をより細やかにできるようになった。

 「Xiaomi TV A Pro 2025シリーズ」では、バックライトに量子ドットを採用しており、通常の液晶のバックライトに比べて色表現能力が高いという。

 また、「Xiaomi TV A 2025シリーズ」は、「ベーシックな4Kテレビ」(安達氏)としており、Google TVを備えながらも購入しやすい商品となっている。「ベッドルームにおいて大画面を見たいなど、お手軽に大画面コンテンツを楽しみたい方にぴったりな商品」(安達氏)としている。

 今回発表された製品も含め、同社では機能と価格にあわせて4シリーズを展開しており、幅広いラインアップの中からスマートテレビを選べるラインアップとなっている。

ロボット掃除機

 ロボット掃除機の製品として、「Xiaomi ロボット掃除機 X20+」と「Xiaomi ロボット掃除機 S20+」が登場。

 X20+は、オールインワン型の製品で、最大6000Paの吸引力と、オムニステーションでのゴミの回収とモップの自動洗浄が特徴の製品。ステーションでは水を4L収納でき、洗浄で汚れた水も別に貯められるため、一定期間はメンテナンスフリーで部屋中を清掃できる。

 また、アプリ連携で部屋のマッピングやスケジュール管理、部屋の場所に応じて拭き掃除を省略するなど細かい設定ができる。

 一方、「オムニステーションはまあまあな物量がある」と安達氏は指摘。「『ちょっと私の部屋には大きい』という方にオススメしたいのはこちら」と次に紹介したのは、コンパクトなS20+。

 S20+では、ゴミの自動回収やモップの自動清掃は行われないが、コンパクトながら豊富な機能が搭載されている。

 ロボット掃除機もさまざまな製品をラインアップしており、安達氏は「1階と2階で1台ずつ組み合わせを考えてもらうこともできる」と環境に合わせた製品選びを提案した。

リビング用品

 安達氏は続いて、リビング用品を紹介する。

 「Xiaomi スマート給餌器 2」は、最大5Lのペットフードを格納でき、スマートフォンアプリでコントロールできる。時間と量を指定して自動で給餌できるだけでなく、どれだけ食べたかを時系列で辿ることができ、ペットの健康管理に活用できる。

 「Xiaomi スマートカメラ 301」は3280円と安価ながら、設置するだけで外出中の不審者の侵入の確認や、子供やペットの状況確認、家族との会話ができる。上下左右360度の首振りに対応しているほか、セキュリティやプライバシー対策も万全だとしている。

 「Xiaomi LEDデスクランプ 2」は、「シンプルで長方形を組み合わせたブロック形状」(安達氏)のデザインで、前面にはタッチで光量や色温度の調整ができる。

 「Xiaomi Bluetooth スピーカー」と「Xiaomi Bluetooth スピーカー Mini」は、互いに互換性があり、合計最大4つまで組み合わせて使用できる。たとえば、同じ物を2台並べてステレオ構成にすることや、Miniを2台、無印を1台と組み合わせて高音域と低音域を分担させる構成とすることもできる。

Xiaomi Homeアプリ

 ロボット掃除機やスマートカメラ、給餌器などの製品は、Xiaomi Homeアプリと接続することで、設定や操作、リアルタイムの状況を確認できる。

 たとえば、Bluetoothスピーカーのイコライザー調整ができたり、スマート給餌器の給餌スケジュールを細かく設定できたりする。

ゲーミングデバイス

 ゲーミングデバイスでは、ディスプレイとライト、スピーカー、マウスがラインアップされた。

 「Xiaomi ゲーミングモニター G27Qi/G24i」では、2万5980円と1万5980円という価格帯ながら、ゲームプレイ向きの性能を搭載しているモデルで、安達氏は「通常この価格帯は、通常のパソコン作業を行うようなモニターの価格で、低遅延や高リフレッシュレートは期待できないような価格」とし、コストパフォーマンスの高さをアピールする。

安達氏

 「Mi モニター掛け式ライト」は、モニターの上に引っかけるように設置でき、モニターの下のデスク面を照らせる。

 そのほか、「Xiaomi ゲーミングマウス Lite」や「Xiaomi デスクトップスピーカー」を展開。この2製品はLEDライトが搭載されており、気分を盛り上げる効果が期待できる。

炊飯器やスーツケースなど

 安達氏は、続いて「今まで日本におけるシャオミ製品のカテゴリーの枠を超えた商品をご用意した」とし、「Xiaomi 多機能炊飯器 1.5L」や「Xiaomi フレキシブル充電式ランプ」を紹介。

 また、「シャオミからスーツケースを出して欲しいという声を結構多くいただいている」(安達氏)と、スーツケースのラインアップ拡充を実施。今回は、「Xiaomi アルミフレームスーツケース」と「Xiaomi フロントオープンスーツケース」が発表され、強度や機能が異なる製品群が発表された。

 このほか、「Xiaomi ロールトップ バックパック」や「Xiaomi 充電式ミニファン」、「Xiaomi 毛玉リムーバー」など、非通電商品や雑貨類なども紹介された。

 安達氏は、今回の31商品ラインアップを某アイスクリームブランドになぞらえて「毎日1種類商品を吟味しても1カ月かかる商品数」と今回のラインアップのボリュームを紹介。

 また、日本でも常設の公式ストアの展開を検討していることにも触れ、「どこにどういった形で展開するのか、現在進行形で検討中」とし、決まり次第発表していくとした。

9月10日までの早割キャンペーン

 なお、一部商品は9月10日まで早割価格で購入できる。

 たとえば、「Xiaomi スマートカメラ C301」は3280円→2980円、「Xiaomi ゲーミングモニター G24i」は1万5980円→1万4980円、「Xiaomi ロボット掃除機 S20+」は3万6800円→3万2800円、「Xiaomi ロボット掃除機 X20+」は5万9800円→4万9800円、「Xiaomi TV A Pro 43"」は3万9800円→2万9800円で購入できる。