2度の株価暴落を乗り越えた。東京ダイナマイト松田大輔が語る「負けない投資術」
◆大暴落をきっかけに買い増し、監視リストに入れたのは?
――個別銘柄は軒並み下がってますもんね。まぁ、今までが異常すぎたっていう話もありますが。
松田:株式投資の利回りって、通常なら3〜7%と言われているのに、今は普通にやってて20%ぐらい行っちゃうんで異常ですよね。いったら儲かりすぎてた。だから、少し前の平常時に戻っただけで、ここで売らずにずーっと持ち続けて、買い増しした人が儲かる世界に戻るのかもしれませんね。
松田:すでに持っている飲食チェーン店の株を買い増ししました。でも、今日で300円落ちました……。
あとは、トヨタを監視銘柄リストに入れました。ほかと同じように300円くらい落ちちゃってますが、本来はこんなに下がるような会社ではありません。ただ、コロナの時に1700円ぐらいにまで下がったことがあるんで、2000円付近にまで来たら買いだと思ってます。
◆実際に会社が潰れたわけじゃない
――まさに令和の大暴落日の取材となりましたが、お気持ちはいかがですか?
松田:本当に、取材が今日でよかったです。おかげさまで、気持ちが少し落ち着きました。持ってる株はすべて落ちましたが、実際に会社が潰れたわけじゃないですし、そもそも、どの企業も前年度より成長したいでしょうし、新しい展開も考えていると思います。それに、どの銘柄も利益を出して伸び続ける会社だと自信を持って言えるんで、今日の株価は一旦受け止めて、今度の展開を見守ろうと思います。
――そうですね。今日の終値がすべてではないです。
松田:実は、塩漬け中の株をひとつ持っているんです。業績は伸びてるし、セグメントもいいし、10〜20年くらい経てば元の株価に戻るだろうと思って。今日みたいな局面を迎えた日には、自分が納得した株を持つことの大切さを実感しますね。
あとは、みなさん投資をするならリスク分散も忘れずに。僕は新NISAもしていますが、投資先は「S&P500/米国株式」と「先進国株式」と「ひふみプラス」の3つに分けてます。どこかに一点集中したり、大きく掛けすぎたりせず、「やった、勝った!」「ちっ負けた!」って思うくらいの範囲内で楽しむのもいいと思います。
<取材・文/安倍川モチ子 撮影/川戸健治>
【松田大輔】
吉本興業所属。2001年、ハチミツ二郎と東京ダイナマイトを結成。「M-1グランプリ」や「THE MANZAI」のファイナリストでもある実力派コンビ。最近では、俳優としても活動しており、舞台を中心に活動している
【安倍川モチ子】
東京在住のフリーライター。 お笑い、歴史、グルメ、美容・健康など、専門を作らずに興味の惹かれるまま幅広いジャンルで活動中。X(旧Twitter):@mochico_abekawa