米Googleは8月22日(現地時間)、Windows用の新アプリ「Google Essentials」を発表した。「Google Play Games」を含む、Googleの主要なサービスへのアクセスを提供する。まずHPのコンシューマー向けPCおよびゲーミングPCで利用可能となり、その後、他のWindows PCへの展開も予定している。



Googleは2022年にWindows PCでAndroid用ゲームをプレイ可能にする「Google Play Games」(ベータ版)を一部地域で開始し、グローバル規模に展開してきた。現在100を超える地域で利用でき、日本でも2023年4月に提供開始になった。開始当初はPCで遊べる対応ゲームは少なかったものの、現在は「数千ものゲームをベータ版で利用可能」としている。ユーザーは、Google Play GamesにGoogleアカウントでログインすることで、ゲームライブラリやゲームの進行状況をスマートフォンやタブレット、Windows PCの間で同期できる。

Google Essentialsは、Googleのサービスを通じたAndroidデバイスとWindows PCの連携をゲーム以外でも利用しやすくするツールである。Googleが提供している各種サービスの発見を容易にし、登録・管理が可能となる。例えば、WindowsのスタートメニューからEssentialsを開き、Google Play Gamesで利用可能なゲームにアクセスしたり、GoogleフォトやGoogleメッセージを利用できる。Googleドキュメント、Googleドライブ、Googleカレンダーなどの生産性ツールにもショートカットを通じて一括アクセスが可能である。Essentialsに登録するサービスはカスタマイズでき、またPCにプリインストールされているEssentialsをユーザーが削除することも可能である。

一方、Microsoftも、Windows 11上でAmazonアプリストアから配信されるAndroidアプリの利用を可能にする「Windows Subsystem for Android」(WSA)を提供し、PCとAndroidデバイスの連携強化を図っていた。しかし、同社は3月5日、Amazonアプリストア経由のダウンロードを終了させることを発表した(終了日は2025年3月5日)。終了の理由は明らかにされていないが、AmazonアプリストアはGoogle Playに比べるとゲームが少なく、またGoogleのアプリも含まれていないため、利用が伸び悩んでいた可能性が指摘されている。