「会話が苦手」な社会人498人が答えた“理由”…「広げられない」「人のことを気にしすぎる」を超えた圧倒的1位は?
R&G(さいたま市)が、社会人を対象とした「会話が苦手な理由」に関する意識調査を実施。その結果を発表しました。
「相手のリアクションを気にしすぎて…」
調査は2024年5月31日から6月2日、会話が苦手な人を対象にインターネットリサーチで実施。計498人(男性154人、女性344人)から有効回答を得たものです。なお、回答者の年代は、10代1.0%、20代23.9%、30代41.0%、40代20.9%、50代10.0%、60代以上3.2%となっています。
全回答者に「異性と同性、どちらと話すのが苦手か」を聞いたところ、半数以上の55.4%が「どちらも苦手」と回答しました。「うまい返しがすぐに出てこない」「一方的にしゃべりすぎてしまう」といった場合、相手の性別にかかわらず、うまく会話できないことが多いと考えられます。
「『一対一』と『3人以上』、どちらの会話が苦手か」についても聞くと、「3人以上での会話が苦手」が39.0%を占め、「一対一が苦手」(33.7%)よりやや多い結果に。「どちらも苦手」と答えた人も27.3%に上りました。
では、どのような理由から「会話が苦手」と感じているのでしょうか。
「会話が苦手な理由」(複数回答)の3位となったのは「会話を広げられない」(102人)。コメントでは「うまい返しができず、ラリーがなかなか続かないことがある(20代男性)」「自分としては無難に答えているつもりだが、会話が盛り上がらない(40代女性)」といったリアルな体験談が寄せられました。相手から振られた話題や質問に対し、会話を広げていくような返しやリアクションができないと感じている人が多いようです。「いい返しをしなければ」と思いすぎて、言葉が出てこなくなるという人もいるかもしれません。
2位には「人のことを気にしすぎる」(109人)がランクイン。「複数人いると『自分の言ったことが、間違った意味で受け取られているのではないか』と気になってしまう(30代女性)」「相手のリアクションを気にしすぎてしまい、自分の意見を言えない(40代女性)」といったコメントが寄せられる結果に。「変なことを言ったら嫌われるのでは」といった不安が強く、会話を楽しめない人も多いことがうかがえます。
そして、圧倒的1位となったのは「話題がない」(199人)でした。「話題が見つからない。何を話していいか分からない(30代女性)」「相手が興味をもつような話題を振るのが苦手(40代女性)」など、悩む声が寄せられました。共通の話題がないと、なかなか話が続かないもの。話題選びに悩んでいるうちに、沈黙のままおしゃべりタイムが終わってしまう…といったこともあるのではないでしょうか。
調査結果を受けて、同社は「特に初対面の人が相手だと、『話題のチョイス』や『どこまで踏み込んでいいのか』が分からないため、難しく感じる人が多いようです。相手のことを思いやる人や、相手からどう思われるかを気にする人ほど、会話が苦手なのかもしれません」「自分から発信するのが難しいなら、相手の話を聞いて共感したり、質問したりすることから始めましょう」とコメントを寄せています。