自民党総裁選で岸田氏再選案急浮上!理由は?
最新の世論調査では「岸田総理に辞めてほしい」という声が7割という状態になっている。ところが自民党では2か月後に行われる自民党総裁選で“岸田再選”を待望する声が多いという。8月6日「長野智子アップデート(文化放送)」では、日刊ゲンダイ第一編集局長の小塚かおるになぜ自民党内では“岸田おろし”から“岸田再選”に変わったのかを聞いた。
小塚「自民党の議員を色々取材すると、ちょっとビックリしたのが『岸田さんのままでいい』という声があるんです。どういうことかというと、自民党総裁選の後、秋に解散して選挙があるんじゃないか…。そうなると総裁選で新しい人に代わって、その勢いで選挙みたいな話があったんですけど、議員の人たちは今、閉会中で夏なので地元に帰ってます。地元に帰って『皆さん、自民党は変わります。新しい人に代わって改革します!』みたいなことを言うと、『何言ってんだよ!誰かに顔が変わったからって自民党が変わるんかい?』みたいに結構厳しいんですって」
長野「身内から言われるんですね」
小塚「この話を聞いたのは閣僚経験者で選挙も弱くない方ですけど、そういう人でも本当に支持者から『裏金問題でも何もやってないじゃないか』『改革するって言ったって改革してないだろ』と言われ、本当に大逆風なんですって。そうなった時に議員の皆さんが考えるのが、これだと総裁が代わっても選挙をやったら負けるんじゃないかっていうことで今、自民党では“解散恐怖症”が蔓延しているんです。では、なぜ岸田さん再選が急浮上になるかっていうと、岸田さんの総理大臣の任期満了まであと1年ある。誰になったって負けるんだったら総裁選で岸田さんに再選してもらう。そうすれば問題の先送りみたいな感じで、来年になったら景色が変わるんじゃないかとか、裏金問題とかも時間が経てば有権者は忘れてくれるんじゃないかっていう期待感があるからなんです」