レンタル先で経験を積む21歳 photo/Getty Images

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マンチェスター・シティの下部組織にはたくさんの若手有望株がいるが、トップチームで定位置を獲得するのは至難の業だ。

アカデミーの最高傑作とも言われるフィル・フォーデンでさえ、今の地位を確立させるまでには時間がかかった。ジェイドン・サンチョやコール・パルマーのように他のクラブへの移籍を決断する者の少なくない中、トップチームでの熾烈な争いに意気込む若手がいる。ジェイムズ・マカティー(21)だ。

現在、下部組織出身でトップチームで試合に出ている選手はフォーデンの他にもリコ・ルイスやオスカー・ボブといった選手がいるが、まだ起用は限定的だ。それでも着実にステップアップしている2人にマカティーは続きたいと考えている。

「フィル、リコ(ルイス)、オスカー(ボブ)を見れば、彼らは忍耐強く努力し、報われてきたことがわかる。(今年)考え方は間違いなく変わっている。このツアーでどうなるか見てみるつもりだ。もちろん、このクラブでプレイすることが私の夢なんだ。出場時間については特に気にしていない。最高の監督、最高の選手から学びたいだけなんだ。出場時間は関係ない」

「私は外に出て、男子サッカーのフィジカル面を体験しながら、出場時間を確保してきた。もちろん、このチームに求められることと質はわかっている。もし出場時間が少なかったとしても、腹を立てるようなことではない。しかし、自分の力を証明し、チームに少しでも多く加われるようにすることが私の目標だ。そのためには努力が必要だ」(英『Daily Mail』より)

2021年にトップチームデビューを果たしたマカティーだが、トップチームでの公式戦出場は7試合のみ。その後2シーズンはシェフィールド・ユナイテッドへレンタル移籍をしている。同クラブでは公式戦75試合に出場し14ゴール8アシストを記録しており、22-23シーズンはチームのプレミアリーグ昇格に貢献した。

レンタル先で研鑽を積む21歳は現在、シティでアメリカでのプレシーズンツアーに参加しており、セルティック戦ではスタメン出場し存在感を残した。ペップ・グアルディオラ監督も同選手の才能を称賛しているが、今夏様々なクラブがマカティーの獲得に興味を持っている。

トップチームに食い込むことを目指すマカティーはプレシーズンマッチで自身をアピールすることができるのか、注目だ。