【日本ハム】前半戦の勢いを象徴する”ヒーロー”たち もっとも試合後のインタビューに呼ばれたのは?
新庄監督の起用も注目を集める(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
プロ野球は前半戦の日程が終了した。パ・リーグはソフトバンクが首位で折り返すこととなった。
一方、話題を集めているのは新庄剛志監督政権下では初となる3位、Aクラスターンを決めた日本ハムだ。開幕直後の快進撃も話題となり、一時は引き分けを挟み6連敗を喫するなど5位に転落する時期もあったが、前半戦最後は5連勝で締め、後半戦の巻き返しに弾みをつけた。
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今季はここまで投打ともに新戦力の台頭もあって、チーム全体の層の厚さを感じられる場面も多く、勝ち試合は毎回違った”ヒーロー”たちがスポットライトを浴びる形となっている。
前半戦、チーム最多、7度試合後のヒーローインタビューに呼ばれたのは、田宮裕涼だ。昨季終盤から台頭し、自身初の開幕一軍、そして開幕スタメンを勝ちとった成長著しい正捕手候補だ。
走攻守揃ったキャッチャー。守っては先発を何度も完封に導くリードをしたほか、”ゆあビーム”の愛称でしられる強肩で数多くの盗塁を阻止してきた。
何より田宮の強みといえば、打撃。今季既に6度の猛打賞を記録し、一時は首位打者に浮上したことも。現在は規定打席に届かないながらも、打率「.306」の好成績をキープしている。前半戦終盤、7月16日の楽天戦では延長戦で自身初のサヨナラ打を放つなど、打撃面での活躍も目立っている。
田宮に続き、5回のお立ち台に立ったのが、伊藤大海、山粼福也、アリエル・マルティネス、水野達稀、水谷瞬、万波中正の6名だ。
開幕から先発ローテーションの軸として、前半戦でそれぞれ7勝、6勝を挙げている伊藤と山粼。自身初の開幕投手を担った伊藤は、開幕戦で6回無失点の好投で、チームの好スタートに貢献。今季からFAで新加入した山粼も開幕直後に6連勝の快進撃を果たし、内容もそのうち2回が完投勝利と、新加入選手として周囲の期待に存分に応えている。
そして野手陣の顔ぶれを見ても、いずれも打線には欠かせない存在となっているマルティネス、水野、水谷、万波の4名が呼ばれることは当然ともいえる。
開幕から4番を任されることが多かったマルティネスは、ここまで打率「.240」、9本塁打、41打点と中軸としてチームをけん引。前半戦終盤、7月17日の楽天戦(エスコン)では8回一死満塁の好機に適時二塁打を放ち、勝利に貢献。同日に第二子が誕生していたことを発表した。。
またマルティネスとともに打線を引っ張るのは万波だ。今季は休養日をのぞいてほぼフル出場を果たしており、ここまで打率「.252」、13本塁打、42打点といずれもチームトップの成績となっている。昨年あと一歩届かなかった本塁打王獲得にむけ、後半戦も猛打爆発が期待されている。
そしてチームの好調を後押ししてきたのは、水谷、水野の2名だ。水野は6月下旬に右足の負傷で離脱を強いられたものの、遊撃ポジションで自身初の開幕スタメンを掴むと、堅守、パンチ力あふれる打撃で存在感を示してきた。
開幕3戦目のロッテ戦で同点の9回に勝ち越しとなる決勝打を放ち、プロ初のお立ち台に立つと、5月15日の西武戦ではプロ初本塁打を放つなど、初物づくしで快進撃をみせた。後半戦再び戦列復帰し、チームの戦力に加わることが期待されている。
そして、交流戦からチームに本格合流し、凄まじい活躍をみせたのが、水谷だ。交流戦18試合で28安打、3本塁打13打点。打率は交流戦歴代最高となる「.438」を記録、MVPも獲得するなど、一気に大ブレークを果たした。
さらには加藤貴之、伏見寅威、郡司裕也が4度、上川畑大悟、フランミル・レイエスが3度、清宮幸太郎、金村尚真、北山亘基が2度、そのほか加藤豪将、松本剛、中島卓也、矢澤宏太、杉浦稔大、河野竜生、パトリック・マーフィー、福田光輝、石井一成、ドリュー・バーヘイゲン、鈴木健矢、山本拓実、福島蓮ら総勢28名が前半戦のヒーローとして各所での活躍をみせた。
オールスターを挟み26日からは勝負の後半戦が始まる。2年連続最下位からの巻き返しへ、チーム全員がヒーローとなるべく、総力戦で戦っていく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]