時速100km超でベンツを運転…韓国・有名女性DJ「泥酔運転で男性が死亡」判決不服への驚愕言い分

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韓国の有名な女性DJが、一審判決を不服として控訴した。

泥酔状態で高級車を猛スピードで運転しバイクと衝突。乗っていた男性配達員を死亡させたとして、特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(危険運転致死)の罪に問われているのはDJイェソン(23、本名アン・イェソン)だ。ソウル中央地方裁判所は7月9日、彼女へ懲役10年の有罪判決を言い渡していた。

「事故が起きたのは今年2月3日の早朝4時半過ぎでした。ソウルの繁華街で酒を大量に飲んだイェソンは、酩酊状態で所有するベンツを運転。中心部・江南(カンナム)区で中央線を越え、対向車とぶつかり運転手に全治約2週間のケガを負わせたにもかかわらず逃走したんです。

さらに直後にはバイクと衝突し、乗っていた50代の男性配達員が亡くなりました。目撃者からの通報を受けた警察官が駆けつけると、イェソンは被害者への救護活動をせず愛犬を抱きうずくまっていたとか。警察官が犬を引き離そうとすると『イヤだ!』と拒否したといわれます」(韓国紙記者)

「一度だけ見逃して」

警察官がイェソンの血中アルコール濃度を調べたところ、免許とり消しとなる0.08%をはるかに超える0.221%だったという。イェソンは現行犯逮捕され、ベンツと車のキーは直後に没収された。

「一審裁判で、全治2週間のケガを負った被害者は、イェソンから『酒を飲み過ぎたように見える? 一度だけ見逃して』と依頼されたと供述しています。裁判官は『泥酔して時速100kmを超えるスピードを出し運転。重大な事故を起こしたにもかかわらず、救命措置を怠った事実は重い』と断罪。7月9日に懲役10年の有罪判決を下しました」(同前)

しかしイェソン側は、判決を不服として翌7月10日に控訴状を提出する。弁護人は法廷で、次のような驚愕の言い分を主張し寛大な処置を求めていたのだ。

「(イェソンは)天賦の才を持ち、中国やタイなど海外公演を数多くこなしています。我が国への貢献は大きく、ソウルの警察署の広報大使も務めている。事件を毎日深く悔い、反省文を75回にわたり提出しました」

弁護側の主張は控訴審の判決に反映されるのか。飲酒運転で男性の命が奪われた有名DJの事故に関し、裁判所の対応が国内外から注目されている。