iOS 18・iPadOS 18・macOS Sequoiaなど、Apple製OSのパブリックベータ版が、2024年7月16日にリリースされました。2024年6月に開催された年次開発者向け会議「WWDC24」の基調講演で明らかにされたiOS 18の新機能の一部がパブリックベータ版で触れるとのことで、実際にiPhoneにインストールして確かめてみました。

Apple Beta

https://beta.apple.com/ja

iOS 18 public beta now available; here are all the new features - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2024/07/15/ios-18-public-beta-now-available-features/

Apple releases public betas for iOS 18, macOS Sequoia, and more - The Verge

https://www.theverge.com/2024/7/15/24198912/ios-18-public-beta-now-available-iphone-apple-intelligence-siri-software-update

iOS 18のパブリックベータ版をインストールするには、Apple IDをApple Beta Software Programに登録する必要があります。Apple Beta Software Programのページにアクセスし、「登録」をタップ。



Apple IDでサインインします。



「同意する」をタップ。これで登録はOK。



登録したApple IDでサインインしているiPhoneで「設定」を開き、「一般」を選択します。



「ソフトウェアアップデート」をタップ。



「ベータアップデート」の項目が表示されるので、これをタップします。



「iOS 18 Public Beta」を選択。



すると、iOS 18のパブリックベータ版にアクセスすることが可能になるので、「今すぐアップデート」をタップ。ただし、パブリックベータ版は正式版ではなく、バグなどによる不具合もあるため、念のためiPhoneのバックアップを取った上で、自己責任で行ってください。



iOS 18のパブリックベータ版をインストールすることができました。明らかにアイコンの見た目が変わっています。



ホーム画面を長押しして編集画面に移行し、「カスタマイズ」をタップ。



すると、ホーム画面に表示されるアイコンをカスタマイズできるようになります。「ダーク」を選択するとアプリのアイコンがダークデザインに。



「ライト」を選択するとアプリのアイコンがライトデザインになります。



「色合い調整」を選択すると、アプリアイコンが黒背景に任意の色1色を使ったデザインになります。



また、アプリサイズを「小」と「大」から選択可能。「大」を選択すると、アプリアイコンが少し大きくなり、アプリのタイトルが非表示になりました。



さらにアプリアイコンの配置を自由に決めることが可能。以下のように、壁紙に設定した写真にあわせてアプリを配置することもできます。



続いて、画面右上をスワイプして表示されるコントロールセンター。



右にサブメニューが表示され、音符アイコンを選択すると、Apple Musicの操作パネルが表示されました。



さらにアンテナアイコンを選択すると、通信関連のパネルが表示されます。従来のコントロールパネルと異なり、AirDropの設定やWi-Fiの選択、Bluetooth、インターネット共有、VPNにコントロールセンターからアクセスできるので、わざわざ「設定」を開かなくてもよくなりました。



さらにコントロールパネルを自由にカスタマイズできるようになります。これまでは編集できなかった通信関連やミュージックのモジュール、明るさや音量なども自由に配置可能。



また、コントロールパネルのアイコンを1×2マス、あるいは2×2マスに拡大して配置することもできます。アイコンサイズの変更はアイコンの右下にある赤枠部分をタップすれば可能です。



ロック画面では、従来はフラッシュライトとカメラにクイックアクセスできましたが、iOS 18からはクイックアクセスできる機能を選べるようになりました。



選択できるコントロールは多種多様。



左に「カメラ」、右に「ボイスメモ」を設定してみました。さっと取り出して使いたいアプリを自由にロック画面に固定して、ワンタップでアクセスできるようになるのはうれしいポイント。



「写真」アプリについては、Appleが「アプリ史上最大のアップデート」と述べており、大幅に刷新されました。まず下部にあったタブはなくなり、代わりに1つのビューに簡素化されたレイアウトが採用されています。通常の写真ライブラリに並び、iOSが自動でまとめる「コレクション」が表示されています。



コレクションは、自分でカスタマイズすることが可能です。



「ジャーナル」アプリは「ヘルスケア」と連動し、マインドフル時間にジャーナルの記入時間を追加するようになりました。



「計算機」アプリも大きくアップデート。従来は四則演算などの基本的な計算と単位換算のみでしたが、新しい機能が追加されました。左下に増えた電卓アイコンをタップ。



すると、従来の機能である「基本」に加えて、「科学計算」と「計算メモ」が追加されています。



「科学計算」はいわゆる関数電卓の機能です。



そして「計算メモ」は、従来の「メモ」アプリに計算機能を追加したもの。試しに「5+3=」と手書きで入力してみました。



すると、自動で「5+3」と認識し、「問題を解く」というボタンが表示されました。



これをタップすると、手書き風のフォントで自動的に答えが書き込まれました。



そして、パブリックベータ版のiOS 18にアップデートすることで、「フィードバック」と「パスワード」アプリが追加されました。



「フィードバック」はiOS 18の新機能ではなく、Apple Beta Software Programに参加してベータ版を導入するとインストールされるアプリで、Appleに直接フィードバックを送信できます。



そして、iOS 18で新しく追加されたのがApple純正の「パスワード」アプリ。「続ける」をタップ。



「続ける」をタップ。



「許可」をタップ。



「パスワード」アプリからは、iCloudに登録しているパスワードとパスキーを管理できます。



iOS 18のパブリックベータ版は他にも「メッセージアプリの刷新」「RCSのサポート」「macOS SequoiaでのiPhoneミラーリング」「Safariへのハイライト機能の追加」「ゲームパフォーマンスの改善」「Apple Walletのアップグレード」「ホームアプリとHomeKit機能のアップグレード」「アクセシビリティの向上」「セキュリティ機能のアップグレード」などが追加されています。ただし、iOSを含めたAppleのシステムにAIを統合させる「Apple Intelligence」については、記事作成時点では搭載されていません。

なお、WWDC24で発表されたiOS 18の新機能は以下の記事でチェックできます。

「iOS 18」が登場、アプリアイコンを自由に配置したり好みのカラーにカスタマイズしたりが可能なより自由度の高いOSに - GIGAZINE