ドラマ『ギークス』の撮影中の松岡茉優(写真・越野 遥)

「はい、カットー!」

 2024年6月下旬、銀座に通勤する人々が振り返る視線の先には、“新婚女優”の姿がーー。

 この日、ドラマの撮影をおこなっていたのは松岡茉優。「FASHIONABLE」と書かれた長袖のパーカーを着ているが、この日の最高気温は約30度。むし暑さのせいだろうか、険しい表情を浮かべている。

 松岡は宝石店の前に立つ警察官の元へと駆けつけて、何やら会話をするシーンを何度も撮影。さすがに疲れてきたのか休憩中も笑顔はなく、共演者と会話を楽しむ様子もない……。

「ふだん共演者といるときは、ずっと仲よく話ししていますよ」

 と答えるのは、ドラマ関係者だ。撮影時のエピソードを教えてくれた。

「7月から放送が始まった『ギークス〜警察署の変人たち〜』(フジテレビ系)で、松岡さんはGP帯連続ドラマ初主演を演じています。松岡さんの都合もあって、撮影は3月末からスタートして7月半ばまでを予定していますが、大きなNGもなく現場はものすごくスムーズに進んでいます。

 早朝からの撮影も多く、現場では疲れた表情を見せることもありますが、共演者の田中みな実さんや滝沢カレンさんといるときは、3人で盛り上がっています。お芝居のことや、美容のこと、スイーツのことなど、ほかの人が会話に入っていけないくらいです。『私こうするから、あそこはこういうふうにしようか!』と、真剣な表情で演技の話をしていたかと思えば、ずっと田中さんの美容講座を聞いてることもありました(笑)。

 松岡さんは“座長”として、ほぼ毎日いろいろな味のコッペパンやクッキー、おせんべいなどを大量に差し入れています。さらに、差し入れテーブルを物色しているスタッフや共演者がいると、さっと冷たい水やお茶を出したりと、さすが子役時代から芸能界にいるだけあって気遣いもさすがですね。有名になる前は、手作りの厚焼きたまごとかサンドイッチを差し入れていたそうなので、旦那さんは彼女の手料理を食べているんだと思うと羨ましいですね(笑)」(ドラマ関係者)

“気遣い女優”が伴侶の存在を公にしたのは、遡ること1カ月前。6月7日に双方の事務所を通じて、Hey! Say! JUMPの有岡大貴との結婚を発表したのだ。

「有岡さんは所属するHey! Say! JUMPはそれぞれ個人活動が多く、シングルの発売もこの2年は年に1枚のペース。グループのレギュラー番組も『いたジャン!』(フジテレビ系)のみという状況。また、有岡さん個人のテレビレギュラーは『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)1本と寂しい状況です。結婚を機に躍進してほしいですね」(芸能記者)

 6月下旬、本誌はそんな有岡の姿を池袋で発見。この日の有岡の隣には、愛する“新妻”の姿があった。夫婦が揃って訪れたのは、池袋にある東京芸術劇場だ。

「撮影がオフのこの日、2人は松岡さんの親友・伊藤沙莉さんと交際中の演出家・蓬莱竜太氏が演出を手がける『雨とベンツと国道と私』を鑑賞しに来ていました。2人とも変装して、時間差で席に着くなど周囲を警戒してましたね。松岡さんは蓬莱さんに差し入れを持ってきていたみたいで、有岡さんを紹介していました」(舞台関係者)

 公演が終わると、2人は会場を後にする一般人に紛れて駐車場へと向かう。松岡はロケ現場での険しい表情とは違い、優しい微笑みを浮かべている。有岡は助手席に松岡を乗せると車を発進させたが数分後、最寄り駅で松岡を降ろすと有岡は1人でスパ施設に入っていった──。

「館内で有岡さんが歩いているのを見て驚きました。帽子を被りマスクをしてましたが、オーラは隠しきれてませんでしたよ」(居合わせた客)

 数時間後、有岡はスパ施設に満足したのか、車に戻ってきて一服。エンジンをかけると、そのまま大通りを走り去って行った──。

「今回の結婚について、松岡さんはフジテレビ側にずいぶん前から相談していたと聞いています。話題になれば宣伝になるということで、ドラマの放送前に発表と決まりました。現場ではスタッフから『ご結婚おめでとうございます!』と祝福の声が上がり、みな実さんとカレンさんらも祝っていましたが、松岡さんは照れくさそうにしてましたね(笑)」(前出・ドラマ関係者)

 旦那の前では、ロケ現場とは違う“笑み”を見せていた松岡。いつの日か「夫婦共演」を見てみたい。