「洗車機は“キズ”がつく」は「古い常識」ってマジ!? 謎の「スゴイ洗車機」増加中? 意外と知らない“正しい”洗車機の使い方とは
「洗車」マニアがオススメする「正しい洗車」とは
「洗車機でクルマに傷がつく」という話を聞くことがありますが、最新の洗車機では技術が進化したことで飛躍的に改善されているといいます。
古い常識をくつがえす、最新の「洗車機」との正しい付き合い方について紹介します。
洗車機はクルマにキズがつきやすいというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
【画像】「えっ…!」これが「正しい」洗車方法です! 画像で見る(30枚以上)
しかし最近の洗車機の技術は進化し、状況が変わってきているようです。
この「洗車機でクルマが傷つく」というイメージは、なぜ生まれたのでしょうか。
かつての旧式洗車機では、硬いナイロンやプラスチック製のブラシを使用していました。これらのブラシは金属で引っかいたほど深いキズにはならないものの、塗装の柔らかい面にごく浅い洗車傷をつけることがありました。
この経験から、洗車機でクルマが傷つくというイメージが根強く残っているようです。
洗車機でキズを作らないためには、洗車機選びも重要になります。
皆さんは「ノーブラシ洗車機」というものをご存知でしょうか。ノーブラシ洗車機とは、その名の通りブラシが付いていない洗車機です。
外観は通常の洗車機とほとんど変わらず、クルマをコの字型のゲートの下に置くとゲートが自動で動き出します。
このノーブラス洗車機では高圧水とカーシャンプーが使用され、実際にクルマのボディを洗う工程は、人の手を加えない水洗いのみのコースのほか、ドライバー自身で行うことも可能です。
さらに、洗車機の近くにはスタッフが常駐しており、ホイールや足回りの洗車なども補助してくれるサービスを提供する店もあります。この場合、完全に機械に任せるのではなく、半分人の手が加わる形の洗車になります。
これなら機械がクルマに直接触れることがないため、洗車機に対して苦手意識を持っている人でも安心して利用できるのではないでしょうか。
洗車するなら「雨の日が良い」ってマジ!?
最新の洗車機は、車両の形状を読み取るセンサーの感度が向上し、ブラシの圧力や回転数、回転方向の制御能力も飛躍的に進化しています。
ブラシ自体も、クルマに当たっても負荷がかかりにくい素材の「ゴムブラシ」や「スポンジブラシ」「布ブラシ」などといった、比較的塗装にも優しい素材を採用する工夫もされています。
そもそも、洗車でクルマが傷つく要因のひとつとして見逃されがちなのが、汚れが付着した状態でスポンジやブラシを使ってしまうケースです。
汚れを巻き込んでできてしまう洗車キズを防ぐためには、雨の日に洗車するのがオススメです。
雨の日であれば、表面に付いていた砂やホコリが洗い流され、固着していた汚れも雨である程度ふやけています。
こういった「予洗い」ができた状況で洗車機を使用すれば、最初の水洗いで表面の汚れはすぐ落ちやすい状況になっています。
その後、カーシャンプーとともにブラシの洗浄が始まるので、クルマが乾いた状態でいきなり洗車機を使うよりも、クルマにキズがつくリスクが少ないのです。
※ ※ ※
適切な洗車機を選び、使用するタイミングを見極めることで、クルマをきれいに保ちながら、キズがつくリスクを最小限に抑えることができます。
真夏の数か月間は、ゲリラ豪雨や台風など大雨が頻繁に降る時期ですが、そんな時こそ洗車機を利用する絶好のタイミングかもしれません。この機会にさまざまな洗車機を試してみてはいかがでしょうか。