「高速降りずに寝れるのサイコー!」 1泊3000円で「サービスエリア」に泊まれる? 車中泊よりも快適な「謎のハイウェイホテル」とは?
ハイウェイホテルとは? メリット・デメリットは?
最近、高速道路のSAやPAに併設されている「ハイウェイホテル」が人気を集めています。
では、ハイウェイホテルとは一体どのような施設なのでしょうか。
【画像】「えっ…!」これが車中泊より快適な「高速SAホテル」です(30枚以上)
高速道路には、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)が存在します。
中にはレストランやお土産物店だけでなく、入浴施設が併設されている場所もあり、多くのドライバーがそこで長旅の疲れを癒しています。
特に「ハイウェイホテル」と呼ばれる宿泊施設はハイウェイ(高速道路)の名称のとおり、高速道路のSAやPAの敷地内で運営されており、高速道路を降りずにそのまま宿泊できる利便性から人気を集めています。では、具体的にどのような宿泊施設なのでしょうか。
まずハイウェイホテルは2024年6月現在、全国で次の9か所にあります。
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【NEXCO東日本】
1.E-NEXCO LODGE 長者原SA店
宮城県大崎市 東北自動車道 長者原SA(上り線内)
2.E-NEXCO LODGE 佐野SA店
栃木県佐野市 東北自動車道 佐野SA(上下線内)
【NEXCO中日本】
3.レストイン時之栖(ときのすみか)
静岡県御殿場市 東名高速道路 EXPASA足柄(上り線内)
4.レストイン多賀
滋賀県犬上郡多賀町 名神高速道路 EXPASA多賀(下り線内)
5.ファーストラウンジ豊田上郷
愛知県豊田市 東名高速道路 豊田上郷SA(下り線内)
【NEXCO西日本】
6.ファミリーロッジ旅籠屋(はたごや) 宮島SA店
広島県廿日市市 山陽自動車道 宮島SA(上り線内)
7.ファミリーロッジ旅籠屋 壇之浦PA店
山口県下関市壇之浦町 関門橋壇之浦PA(下り線内)
8.ファミリーロッジ旅籠屋 吉野川SA店
徳島県三好郡 徳島自動車道 吉野川SA(上下線・隣接のハイウェイオアシス内)
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またNEXCO中日本の公式サイトでは、ハイウェイホテルとして定義されていないものの、以下の桜ヶ池クアガーデンも各情報サイトなどでは同様の施設として紹介されています。
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桜ヶ池クアガーデン
富山市南砺市 東海北陸自動車道 城端SA(上下線・隣接のハイウェイオアシス内)
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宿泊施設によってサービスは異なるものの、一般的なホテルと同様に過ごすことができます。
たとえば「レストイン多賀」の場合、客室はシングル、ツインA、ツインB、和室(9畳・8畳・4.5畳)、カプセルルームと多様であり、タオルやヘアドライヤーといった備品なども使用できます。
1泊3000円で泊まれる? めちゃ気になる「ファーストラウンジ豊田上郷」とは?
また「ファーストラウンジ豊田上郷」においては宿泊者に対しソフトドリンク・コーヒーの飲み放題、シャワー・Wi-Fiなどの使い放題のサービスがあります。最も安い「エコノミークラス ソファベッド」を利用する場合は1泊3000円、金・土・祝前日でも3500円とリーズナブルな価格設定です。
これらのハイウェイホテルに関してSNS上では「大浴場があってとても快適なお宿(レストイン多賀)」「ふかふかベッドで良かった」「フードコートやコンビニがあるので食事に困らない」など好意的な声が多く聞かれました。
加えて、「高速道路から出ないので深夜割引が適用されて宿泊代が浮くのがオイシイ」という声も寄せられています。
ハイウェイホテルを利用するメリットとしては周囲にレストランやコンビニ、温泉施設などの設備が整っていること、また上記のように深夜割引が適用されることなどが挙げられます。
深夜割引は午前0時〜午前4時の間に高速道路を利用した車両の通行料金を30%割引する仕組みであり、仮に午前0時より前にホテルにチェックインし、午前4時より後にチェックアウトした場合にも割引が適用されます。
その一方、ハイウェイホテルは全国で8か所と少ないため利用機会が限られ、またゴールデンウィークや年末年始など繁忙期の予約が取りづらいという点はデメリットといえるでしょう。
もし繁忙期にハイウェイホテルを利用する予定があれば、早めの予約を検討することが大切です。
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ハイウェイホテルに関して長距離ドライバーからは「車中泊だと全然疲れが取れないので、もっと施設を増やして欲しい」という要望が聞かれました。
物流の増加でトラックドライバーの負担増が懸念される中、休憩施設としての需要が高まっているともいえるでしょう。