とちぎテレビ

県は5日、昨年度の県税収入の決算見込みを発表しました。県税収入の総額は2千601億円余りで、地方分権に伴う税源移譲が行われた後では過去3番目となったほか、徴収率も99%で2021年度と並んで最も高くなりました。

県によりますと昨年度の課税額は、全体で、前の年度に比べて5億円増加の2千629億1千7百万円で、それに対する県税収入は7億円増加の2千601億6千9百万円になりました。

県税収入が増えたのは給与所得や株式譲渡益が増加したことや地方税統一のQRコードを導入し、納税しやすくするなど税収確保の取り組みを進めたことが要因です。

2007年度に地方分権のための税源移譲が行われた後では、リーマンショックや東日本大震災、コロナ禍などを経て過去3番目の税収となりました。また、徴収率は2021年度と並んで99%と2008年度以降最も高くなりました。

一方、収入未済額は21億6千7百万円で、前の年度に比べて3億5千7百万円縮減することができました。一昨年度あった大型倒産で徴収が滞っていた事案を解消でき徴収額が上がったことなどが要因で、未済額が前の年度を下回るのは2年ぶりです。