新型モデルを「5台同時」発表! 全面刷新の小型SUV&大型ワゴン登場! VWが攻めの戦略展開へ

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1度に新型5モデルを発表したフォルクスワーゲン、どんなモデルが出てくる?

 2024年7月3日にフォルクスワーゲン ジャパンは、新型5モデルを同時に発表しました。

 SUVの新型「T-Cross」、新型「Tiguan」。同社のアイコンである新型「Golf」・新型「Golf Variant」、そしてフラッグモデルの新型「Passat」が日本市場に投入されます。

新型Golfにイルミネーション付きフォルクスワーゲンエンブレムを日本で初採用

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 フォルクスワーゲン ジャパンは、日本市場での販売強化を目指すために2024年夏から2025年初旬にかけて、新たな5モデルを投入していきます。

 発表会では、ブランドディレクターのアンドレア・カルカーニ氏が登壇。これまでのブランド戦略や、今回の5モデルにかける想いなどが語られました。

 また各5モデルに関しては、製品担当者がそれぞれの詳細を説明。そのなかで最初に導入されるのは新型T-Crossです。

 2020年に日本導入されたT-Crossは充実した先進安全装備や、日本の道路環境でも扱いやすいボディサイズ、実用性の高さなどが評価されてきました。

 なかでも若年層や女性客などを中心に多くの新規ユーザーから選ばれたと言います。

 今回の初マイナーチェンジとなる新型T-Crossは、エクステリアデザインの刷新させ、インテリアの大幅な改良により質感を向上。

 さらに新色3色を含む、カラフルな全8色のラインアップしています。

 そのほか、最新の先進運転支援システムを採用することで安全性を強化させました。

 グレードは、エントリーグレード「TSI Active」、ミドルグレード「TSI Style」、専用エクステリアを採用する「TSI R-Line」を展開。

 価格は329万9000円から389万5000円となり、2024年7月6日より予約注文受付を開始します。

 同じくSUVの「Tiguan」は2007年に初代モデルを導入しており、2019年以降はフォルクスワーゲングループの最量販モデルです。

 今回、7年ぶりのフルモデルチェンジで3代目となった新型Tiguanは従来のMQBアーキテクチャーの進化版であるMQB evoを採用しました。

 力強さを増したエクステリアと新世代インターフェイスを採用したインテリアにより内外装を一新。

 さらに上級セグメントなどに採用される様々な安全機能や足回りなどを盛り込むなどセグメントを超えたモデルに進化しています。

 パワートレインにはTiguan初の1.5リッターマイルドハイブリッド車と2リッターディーゼル車をラインナップ。

 グレードはマイルドハイブリッド車で3グレード、ディーゼル車で3グレードを展開。

ジンにフルタイム4WDシステム4MOTIONを組み合わせた魅力的なラインナップとしました。

 正式価格は今後明らかになるといい、2024年9月より予約注文の受付を開始します。

7年ぶりのフルモデルチェンジで3代目となった新型Tiguan

 また今回はフォルクスワーゲンのアイコン的存在となるGolfとGolf Variantのマイナーチェンジモデルが発表されました。

 2024年で誕生から50年という節目を迎えたGolf。世界中の自動車メーカーからベンチマークされてきたロングセラーモデルです。

 日本では2021年に8世Golfが登場。このモデルは「電動化」、「デジタル化」、「運転支援機能の強化」という部分を取り入れたことでも話題となりました。

 今回、3年ぶりのマイナーチェンジとなった新型Golfと新型Golf Variantはフロントマスクを刷新し、イルミネーション付きフォルクスワーゲンエンブレムを日本で初採用しました。

 インテリアでは、最新世代のインフォテイメントシステム“MIB4”を搭載し、より直感的な操作性を実現。

 パワートレインは、1.5リッターマイルドハイブリッド車(116馬力または150馬力)と、2リッターディーゼルエンジンをラインナップ。

 さらにハッチバックのスポーツグレード「GTI」には2リッターエンジン(265馬力)を搭載しています。

 グレードは新型Golfが9グレード、新型Golf Variantが8グレードで、価格は今後明らかになる予定で、2024年9月に予約注文の受付を開始します。

 そしてフラッグシップとなる新型Passatも発表されました。

 Passatは1973年の発売以来、50年以上の歴史を誇るロングセラーで、フォルクスワーゲンの伝説的なベストセラー「Beetle」を超える3400万台以上が販売されてきました。

 今回、9年ぶりにフルモデルチェンジされた9世代Passatは新型Tiguanと同じくMQB evoアーキテクチャーを採用しています。

 従来よりボディを拡張し、後席の居住性の向上に加え、荷室においても、ひとつ上のセグメントの中でも最大級の積載能力を持ってます。

 パワートレインは1.5リッターマイルドハイブリッド車と2リッターディーゼル車、EVモードで120km以上もの走行できる1.5リッタープラグインハイブリッド車をラインナップ。

 グレードは全7グレードとなり、価格は今後明らかになる予定で、2024年9月に予約注文の受付を開始します。

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2022年からフォルクスワーゲンジャパンのブランドディレクターを努めていたアンドレア・カルカーニ氏

 このように今後5モデルを日本市場に投入するフォルクスワーゲンジャパン。

 なお以前から導入準備を進めているID.シリーズ第2弾となる「ID. Buzz」は2025年に発売される予定で、2021年に登場した第1弾「ID.4」ととも、フォルクスワーゲンの「2050年までに脱炭素化社会を実現」を担うモデルとなります。

 なお今回の発表会では2022年からフォルクスワーゲンジャパンのブランドディレクターを努めていたアンドレア・カルカーニ氏が任期を終えたこと明かし、2024年8月から新たにイモー・ブッシュマン氏が就任することが明かされました。

 なおアンドレア・カルカーニ氏は「今回発表の5モデルに加え、今後も環境性能を高めた魅力的な内燃機関搭載モデルラインナップも引き続き強化していく『2ピラーストラテジー(2本柱戦略)』を推進していく」と説明していました。