高校卒業を祝うスボルノ・アイザック・バリさん(12)と父親=26日/Courtesy Rashidul Bari

(CNN)米ニューヨーク州の高校を12歳で卒業した男子生徒が、この秋にニューヨーク大学へ進学する。数学と物理学を専攻予定だが、既に見据えているのはその先の博士課程だ。

「2026年春に14歳で大学を卒業したい」と語るスボルノ・アイザック・バリさん(12)は、同州ナッソー郡の高校を6月26日に卒業し、同校史上最年少の卒業生になった。

2歳で周期表を暗記し、7歳の時からインドの大学で教壇に立っているというソボルノさん。9年生(中学3年)を終えて12年生(高校3年)に飛び級すると、ニューヨーク大学など周辺の複数の大学の講義を受講し始めた。

家族によると、ソボルノさんは絵画やディベート、ピアノの才能もあり、ニューヨーク大学からは、同大史上最年少の入学生になると知らされたという。

幼い頃からの教育は両親の影響だった。父のラシドゥルさんはブルックリン工科高校で物理を教える教員、母のシャヘダさんは小学校教員を務める。

息子の飛び抜けた才能に気付いたのは2014年。2歳だったソボルノさんに母親が算数を教えていたところ、「1足す1が2になるなら、n足すnは何になるの?」と尋ねたという。

父のラシドゥルさんは当初、ソボルノさんが注目されたかっただけだと考えた。ところが「息子は全ての数学の概念を抽象化し始めた」と振り返る。

ソボルノさんの将来の夢は数学と物理学の教授になること。大学入学は待ちきれないと語り、「同じように数学と物理学を専攻し、宇宙の謎を解き明かしたいと思っている人たちと出会いたい」と期待を膨らませている。