初挑戦のJ1で首位を走る photo/Getty Images

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2024明治安田J1リーグも20試合を終えて、いよいよ後半戦の戦いがスタートした。

現在首位を走るのはJ2から昇格し、J1初挑戦のFC町田ゼルビアだ。2023シーズンに青森山田高校の監督から町田の監督に黒田氏が就任して以降、着実なステップアップを果たしてきた町田はJ1の舞台でも躍動している。

町田はここまで20試合を終えて、12勝4分4敗で勝ち点を40まで積み上げた。2位の鹿島、3位のG大阪との勝ち点差は2と接戦ではあるが、前半戦を終えて町田が首位に立つことを予想できた者は少ないかもしれない。

そんな町田の快進撃に驚いているのは米『ESPN』だ。同メディアは「8度の優勝を誇る鹿島アントラーズから、前回優勝のヴィッセル神戸、そしてガンバ大阪、サンフレッチェ広島、FC東京といった常連チームまで、首位との差がわずか7ポイントであり、いずれのチームも今シーズンはトップの座を狙えると信じる理由があるだろう」と、ここまでのJ1を振り返った。そして続けて「しかし山頂では、現在あまり聞き慣れない名前が先頭を走っており、それは実に驚くべきことだ」と綴り、首位を走る町田の快進撃に驚いている様子。

さらに同メディアは「今シーズン、降格争いを強いられると予想されていたゼルビアがまさかのタイトル争いに加わったことは驚くべきことであり、彼らの物語はさらに面白さを増している」とも綴っており、タイトルレースのトップを走る町田を称賛している。

球際の激しさやロングスローなどの町田の戦い方は議論を呼ぶこともあるが、同メディアは黒田監督率いる町田のサッカーをこう評価している。

「ポゼッションサッカーの美徳が称賛される時代で、 黒田監督の[4-4-2]のフォーメーションで、選手全員が90分間全力で走り回り、往年のウィングプレイで相手を攻略しようとするゼルビアのハイペースかつダイレクトなスタイルには、どこか清々しいものを感じる」

ここ最近は様々なことで話題を呼んでいる町田。直近2試合はスコアレスドローが続いており、不安な声もあがっているが、変わらず首位をキープできている。ここまででも十分な出来と言えるが、黒田監督、そして町田の選手たちが狙うのは優勝だろう。

とはいえまだ後半戦も始まったばかりで、ここから長い戦いが待っている。まずは、現在首位の町田が今週末のG大阪との上位対決を制することができるのか、注目だ。