歌手でタレント・あのが25日深夜、ニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週火曜27:00〜28:30)に出演。ゲスト登場した霜降り明星・粗品の思いに号泣した。

『オールナイトニッポン0(ZERO)』でパーソナリティを務めるあの


○粗品、あのは「過小評価されてる」

1stアルバム『星彩と大義のアリア』を引っ提げたライブツアーを開催中の粗品。この日に行われた大阪公演には、あの率いるロックバンド・I's(アイズ)が対バンとして出演した。ライブ直後とあって、あのが、「圧巻でしたね。初めて観て、本当にすごかった。言葉にならないから音楽があるんだなって思わされた」「本当に今のバンドシーンになくてはならない存在が誕生してしまいましたね」と手放しで称賛すると、粗品は、「イジってるやろ?」と苦笑しつつも、「そう? うれしいですよ」と照れ笑いした。

一方、あののパフォーマンスで泣いてしまったという粗品が、「ホンマ歌うまいよな。ライブの歌は、トップクラスにうまくないか?」と熱弁すると、あのは、「ありがとう。うれしい」と素直にコメント。終始、真剣モードの粗品は、「過小評価されてるなぁ」とつぶやき、「みなさんが見てるあのちゃんは、あのちゃんが見せてあげてるあのちゃんに過ぎへんから」と吐露。アーティストとしてだけでなく、俳優や声優、タレントととしても活躍するあのだが、粗品は、各業界でもっと評価されるべきだと指摘し、「でも、天才は言われへんねん。カリスマはあんまり言われないんですよ。嫉妬の対象やから。だから、過小評価にとどまってしまう。それを、ファンの人にはもっとわかってほしい」と自身の思いを伝えた。

また、「俺の大きい声を、今日はあのの魅力を伝えるために使いたい。いつも、人の悪口とか人をけなすことばっかり言ってる俺の大きい声で、あのの良さを伝えたい」と宣言した粗品。あのは、「大好きじゃん! 僕のこと(笑)」とツッコみながらも、「(世間は)叩きも褒めも全部含めてだけど、全然僕のことは理解してないと思う」と同調。粗品が、「過大評価されるべきや。損してる」と熱を込めると、「“アーティスト面すんな”ってめっちゃ言われるから、僕も言いずらい。ツアーも毎年何カ所もやって、バラエティやりながら音楽作ったり、作詞も全部してるんですけど……。やっぱ言われるんだよね」と返し、「でも、そう見えるよね。音楽一本でやってる人よりかは、バラエティ出てるから。音楽は手を抜いてるんだろうなっていう見え方はするっていうのは客観視できてる」と冷静に語った。

続けて、あのは、「海外のすごいフェスのオファーとかもらってるんですけど……」と明かしながら、「出たいんだけど、“僕はそんなのに出れるレベルじゃないです”って断ってる」と告白。謙遜する理由を聞かれると、「日本でこの状況だから」と答えながらも、「いつか野望としては、海外とかでガンガンやりたいです!」と意気込みを。すると、粗品は、「もっと自分のアピールをしていい」とエールを送りながら、「一般人も関係者のみなさんもよく聞いてくださいよ。あのをなめるなよ。騙せると思うなよ。全部わかってるぞ、コイツは。あのやったら言いくるめられると思うな。何でもやってくれると思うな。あのは、自分で全部わかってるし、ここから変わっていくから」と熱く語り、あのは、「僕と会うの最後? 今日帰せないかも。死んじゃう気がする。ラストメッセージ?」と照れ隠しに苦笑していた。

オープニングからエンディングまで一貫して、本音トークを繰り広げたあのと粗品。エンディングのCM明けでは、あのが、「うわ〜ん! うわ〜ん!」と大号泣しており、粗品は、「あれ? 始まってる? ヤバいヤバい!」と大焦り。あのは、CM中に粗品が泣き始めたことから、もらい泣きしてしまったことを打ち明けつつ、「こんなにいっぱいかばってくれてうれしいです。遠回りしてでもいいから、ズルせず自分の足で勝ち取っていく姿を、これからも見せてほしいです(笑)!」と粗品に感謝。続けて、「もうヤダ……」と再び号泣しながら、「だって、そういう人全然いないじゃん。みんなズルばっかして、セコいもん! 自分のやりたいこととか、自分が許せない真っ直ぐなことを、自分が思ったことを貫かないとダメなんです。この世界では」と心の内を吐露していた。

なお同番組は、放送後1週間以内であればradikoで聴取可能(エリア外の場合はプレミア会員のみ)。また、『オールナイトニッポン0』は、ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」で放送と同時に映像でも配信中。放送後には「17LIVE」限定のアフタートークも配信されている。

【編集部MEMO】

2023年4月にスタートした『あののオールナイトニッポン0(ZERO)』。ラインナップ発表会見に出席したあのは、「しゃべるのが拙いほうなんですけど、それ(そんな自分がパーソナリティを務めること)もまた新しい試みだなと思うのでありがたいです」と心境を述べ、番組ゲストに迎えたい人を聞かれると、「願望は本田圭佑さん」「言ってることがすごくデカくてカッコいい。完璧なのに抜けてるというか、お茶目だからすごくかわいらしくて、お話してみたいです」と目を輝かせていた。