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みなさんはこの計算問題に答えられるだろうか?

X(Twitter)で先日、あるユーザーが「娘(8歳)の宿題見てたんだけど」というコメントと共にこの問題を投稿したところ、他のユーザーたちが「おぉーーっとこれはいけない!」「小学生にやらしていい難易度じゃねえだろこれwww」などとざわつく一幕があった。

前述の「18÷0」は、問題を投稿したユーザーが投稿した画像にあった2つの計算問題のうちのひとつ。

ちなみにもう1問は「0÷8」で、そのユーザーも「0」が答えであることに「わかる」と納得していたが、「18÷0」については「???」と首を傾げていたようだ。

小学校での答えは「0」

最終的にXユーザーの娘さんは「こたえなし」と書いて宿題を提出したところ、先生から「バツ」をもらい、答えは「0」だと教えられたとのこと。

これに対しても、Xでは「宇宙の法則が乱れる」などと戸惑いのコメントが見られたが、一方で、自分の子どもにこの計算について確認した別のユーザーから「割り算も、掛け算も、前か後ろどちらかに0があったら、答えは全部0なんだって授業でやったって!!」と報告が上がっていた。

ちなみにX上で多かった答えは?

前述の「18÷0」の答えだが、Xでの反応を見ると主に「∞(無限大)」と「解なし(または答えられない)」という2つのパターンに別れた。

それぞれの主な回答理由はこちら。

■∞(無限大)派「3つのみかんを0人で分ける、はよくわからないけど、0個ずつ分けて何人に配れるだろう、と考えると『何人でもいけんじゃん!』と納得した覚えがある」
「0では割れませんが、0に近づくと(∞に)なりますね」
■解なし、答えられない派「答えはない。なぜなら0に何をかけても18にはならないから」
「数学界隈に置いて0で割るのは禁忌中の禁忌」
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ChatGPTの答えは「定義されない」

ちなみに筆者がiPhoneの計算機アプリで問題を解こうとしたところ、「エラー」という表示が出てきた。

また、ChatGPTに答えを求めてみたところ、以下のような回答があった。(これが正解を示す証拠とはならないが)数学の世界でゼロ除算は存在しないとされている。

「18÷0」の答えは定義されていません。数学的には、どんな数を0で割っても定義されないとされています。
理由は以下の通りです:
1. 定義の問題:数学的に割り算は、分母が0であってはならないという定義があります。これは割り算の定義に基づいており、分母が0の場合、割り算を行うことができません。
2. 数学的な考察:「18を0で割る」という操作が意味を持たない理由は、次のように理解できます。割り算は、数を等分する操作ですが、0で等分することはできません。なぜなら、どれだけの数を0に分けても、それぞれの部分は何もない(存在しない)からです。
3. 数学的な帰結:数学的に厳密でない状況や特殊な条件下でも、「18を0で割る」結果を定義することはできません。この操作は数学的に意味がなく、不可能であるとされています。
したがって、「18÷0」の答えは存在せず、その操作自体が数学的に意味をなさないことが理由です。
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小学校での教え方だから仕方がない

今回の計算問題については、小学校の指導要領で決められた答えだから仕方がないと理解を示すコメントも多かった。「納得出来ず先生に聞きに行ったら『本当は違うけど0で割ったら0でいいんだよ』的なこと言われた」という体験談を明かしたユーザーも。

「むしろなんで0なの?って疑問を持つ機会を得られたことの方が有意義かな」と、算数に興味を持つ糸口になることを期待するコメントも見られた。

Xにおいて「子どもの宿題」「小学校の算数問題」は盛り上がる鉄板ネタのひとつ。今回のゼロ除算についても、トゥギャッターを遡ったところ2013年にはすでに「9÷0=0」という回答にをめぐって大いに議論が交わされたようだ。

学校でバツにされた娘さんも、今回のギモンを機に算数に興味を持ってくれたかもしれない。