6月18日、小池都知事と蓮舫氏が都知事選の公約を発表する。6月18日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が公約に書いてほしいことを提案した。 

村尾「難しい注文かも知れませんけど、有権者の耳障りのいいことは何でも言えるんですよ。『心温まる街づくり』とか『子育てがしっかりできる街づくり』とか。私は大雑把でもいいから予算案を出してほしいんですよ」

邦丸「はぁ~、なるほど」

村尾「都からの税収はこれくらいあります。このうち2割は子育てに使います。そうすると今の予算を大幅に上回ってしまうので、これとこれは切らなくちゃいけません。その代わり、予算の中のここを大幅に増やしますとかね、1回、今の都の予算、私だったらこう組み替えますというのを示してほしい。そうすると私たちが都に納める税金は今まで通りでいいんだ。その代わり公共サービスもこれだけ減るんだっていうことがわかる。言葉だけいいこと並べてても、全部足し合わせるとはるかに予算を超えてしまう。殆どの候補者の公約がそうなんです。サービスの見返りに税金をいただくわけなんだから大雑把でもいいから予算案を提示してもらいたい」

邦丸「はい、はい、はい、はい」

村尾「そうすると実行可能かわかるし、この人は嘘をついているかどうかがわかる。子育てとか地震対策とか高齢化対策とか色々言うけれども全部まとめると私たちは都に対して税金を5倍くらい納めないと、この公約は守れないな。そういう矛盾を有権者が自覚するためにも公約は予算案を示せと言いたいですね」

邦丸「現実的な予算案ですね」

村尾「どこかの党みたいにバラマキはいたします。でも、その債権のツケは全部子どもたち。今は有権者でない子どもたちに債務の返済を任せます。こんな無責任な政治をやってる。だったら何兆円単位でいいので予算案を示してもらいたいですね」