日枝久氏(C)日刊ゲンダイ

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「超のつく老害」などと、OBからも批判の声が上がっているのがフジテレビ日枝久氏(86)。今月下旬の役員人事では取締役相談役に留任とされ、「いい加減、後進に道を譲るべきだ」と、OBのひとりはこう言っている。

86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来…視聴率は低迷し営業利益は約30%減

「クーデターで鹿内家を追い出した人物ですから、同じように蹴落とされないよう、対抗馬になりそうな社員や、反旗を翻すような動きに目を光らせてきた。そうした者や動きは厳しい人事でもって放逐する。そうやってトップに居座り続けているのですからね。大多亮氏がカンテレに飛ばされたのも何かカンに障ったのでしょう」

 フジ関係者、内部の者だからこそ、見てきたそのエピソードがすごい。

「河田町時代は毎年、正月明けに女子アナを引き連れて、社内を練り歩いていました。女子アナは、日枝氏が面接で好みの女性を毎年1人、入れていたというのも局内外で囁かれていた。女子アナは自分の大奥とでも勘違いしていたのではないでしょうか」

 そのほか、中止するはずだったイベントを鶴の一声で存続させたり、いまなら一発退場となるようなパワハラ、セクハラが当たり前だったそうだ。

 それがトップの正体であれば、これからも居座り続けるのはフジテレビ関係者も暗い気持ちになるのではないか。

 大株主の米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツから《もはやこのままでは許されない》などと書簡が送られ、日枝氏へのダメ出しが書かれていたと一部で報じられた。

 まさに老醜の極み。オレがいないと会社が困ると思っているのは自分だけだ。