北朝鮮に向けて天気予報も?当たると動揺!?韓国がゴミ風船に対抗し宣伝放送再開
6月10日(月) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と、韓国が北朝鮮に向けて行う宣伝放送について意見を交わした。
予報が当たると「韓国が本当の事を言ってる!」みたいな感じになる
韓国軍はきのう、北朝鮮が8日以降、ごみをぶら下げた大型風船約330個を韓国側へ飛ばしたと明らかにした。韓国軍は9日午後、対抗措置として南北の軍事境界線付近での拡声器による対北朝鮮宣伝放送を実施した。南北関係改善が進んだ2018年に中止して以来、約6年ぶりとなる。
寺島アナ「上念さんはどうご覧になりますか?」
上念「これは金正恩が一番恐れていることなんですね。国境付近には、北朝鮮人民軍が70万人近く駐留してるらしいんですよ。その人たちにニュースを流すんですけど、内容は本当に他愛のないことなんです。例えば天気予報とか、「北朝鮮軍の皆様、今日は午後3時頃からにわか雨の予報ですので洗濯物は取り込んでおきましょうね」みたいなことを言うらしいんです。そうして午後3時ぐらいに雨が降ってくると北朝鮮の兵士は動揺するんです。「え、韓国が本当の事を言ってる。ヤバイ」みたいな感じになるらしいんですよ。だって自分のところの放送は嘘ばっかり言ってますからね」
寺島「天気予報だって精度は高くないでしょう」
上念「北朝鮮って気象衛星とか持ってないので天気予報無いんですよ。だから韓国からそういうのが来ると、それこそ北朝鮮の兵士はめっちゃ動揺するらしいです。北朝鮮としてはこれをやられると本当に困るので、韓国が宣伝放送再開するかもと言ったらゴミ風船をやめたんですけど、韓国はこっちはやめませんよって言うことなんですね」
聯合ニュースによると、きのうの放送は冒頭に韓国の国歌を流した後、「北朝鮮の同胞の皆さん、こんにちは。真実と希望の声を伝える自由の放送をこれから始めます」との宣言で始まったという。その後ニュースが続き、韓国が北朝鮮との間で2018年に結んだ。南北軍事合意の効力を全面停止したこと、日本、アメリカ、韓国が、IAEA(国際原子力機関)の定例理事会で北朝鮮の核ミサイル開発など強く非難したといった内容を放送したという。
寺島「そんなところで天気予報だとか、あと韓国の音楽とかも流れるんでしょうね」
上念「K-POPとか流れるらしいです。ここでのポイントは、独裁体制は3つの柱があるんですけど、そのうちの1つが洗脳教育なんですよ。洗脳教育が最も有効性を発揮する場面は、情報を完全に遮断した上で自分の考えを一方的に擦り込むことなんです。大体、カルトとかマルチ商法とか全部そうでしょう。情報遮断した上で「外では嘘を言ってるから聞くな!」みたいなことをやるわけですけど、軍事境界線でこういう放送されると、情報の遮断に穴が空いちゃうんですよね。そうすると洗脳がきかなくなってくるので、3本柱の一本が腐ってくるということなんですね」