岡田阪神 歴史的な大失速 今季初の同一カード3連敗で貯金0 猛虎ファンの嘆き止まらず
岡田監督がいかにチームを立て直すのかも注目となる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
本拠地に集った、猛虎ファンの嘆きが止まらない。
阪神は6月6日の楽天戦(甲子園)に1−4と敗れた。楽天に3連敗とし、最大7あった貯金が2週間足らずでいよいよ0となる非常事態。同一カード3連敗は第二次岡田政権下では初めて、目指すリーグ連覇に暗雲が漂い始めた。
【動画】先発の西は相手投手、藤井に適時打を許した
先発の西勇輝の乱調が誤算だった。初回、先頭の小郷裕哉にいきなり四球を与えると、一死後、辰己涼介に左中間への二塁打を許し1死二、三塁のピンチを迎える。迎えた4番・鈴木大地に右翼線に運ばれ、いきなり2点を失った。
さらに響いたのは1点を追う4回のシーン。二死二塁から小深田大翔の投ゴロが手につかず、倒れながらボールをつかみ、必死に送球するも、送球はそれて一塁ファウルゾーンに転々とした。捕球と送球のダブル失策が記録され、二塁走者が生還した。
負の連鎖は続く。2点差をつけられ、続く太田光の打順で岡田監督は申告敬遠を選択。二死一、二塁となり投手・藤井聖との勝負を選択したが、3球連続ボールとカウントを悪くすると、フルカウントからの6球目、甘く入った直球を右前適時打とされ3点差。傷を拡げた。
結局、西は6回を投げて4安打4失点(自責点2)で降板した。3回には自らで適時打を放つなど意地も見せたが、肝心の投球でミスも重なり連敗を止めることはできず。
さらに深刻なのは打線だろう。主砲・大山悠輔を不振で抹消、代わってこのところ4番を務める近本光司は、この3連戦ノーヒットに終わった。
本来はリードオフマン、チームのピンチに4番を背負うが力みが目立ち、得点圏でも結果を残せず。チームの危機に全員で力を合わせることが求められている。
投打にわたって歯車がかみあわないまま、連敗が止まらない。岡田彰布監督は貯金0となったことで明日の戦いからの仕切り直しを宣言したが、昨年の日本一チームが正念場を迎えている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]