【阪神】主砲の大山悠輔スタメン外れる 貧打線深刻なチームで心配されていた「開幕前からの懸念材料」

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大山は昨年全試合で4番を務めた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神は不振が続いていた主砲、大山悠輔をスタメンから外した。

 6月4日に行われた楽天戦(甲子園)では「7番・一塁」に渡辺諒が先発起用された。

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 大山はここまで53試合に出場、打率「.199」、3本塁打、19打点と不振にあえいでいた。
 
 6月1日のロッテ戦(ZOZOマリン)から2試合では4番も外れていた。この試合では「2番・遊撃」に小幡竜平が入り、「3番・右翼」には先のロッテ戦で先頭打者アーチを放った森下翔太、4番には引き続き、近本光司が入った。

 そしてチームではここにきて得点力不足が深刻となっている。チーム打率「.221」はリーグワースト、本来不動のリードオフマンである近本を4番に持ってこざるをえないところに苦しいチーム事情がうかがえる。

 長打力を持ち、中軸を打てる佐藤輝明は現在ファームで調整中と、昨年チームをけん引していたメンバーがのきなみ苦しんでいる。

 一方で今季の苦戦は開幕前から予想されていた部分もある。

 球団初のリーグ連覇を狙うチームは岡田彰布監督の方針もあり、FA補強は行わず、野手においても助っ人は獲得せず、自前の戦力を育成する形でチーム強化を図ってきた。しかし、キャンプ、オープン戦を通じて、昨年のVメンバーに加えて、新たに戦列に加わった選手といえば、野手ではプロ3年目の前川右京ぐらい。指揮官は当初からこの点を不安視していた。

 そしていざ開幕するとここ最近は2点以上を奪えず、昨年以上の貧打に苦しんでいるとあって、岡田監督も打順の組み替えなど含め、必死にチームを動かしている。

 交流戦ではここまで1勝、リーグ3位となっているが、まだ貯金もある。昨年の日本一チームがこのまま沈むわけにはいかない。何より昨年全試合で4番を務めた主砲の復活が待たれる。今後の戦いも注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]