2試合連続得点のJFL三重FW大竹将吾!悔しい引き分けも「目の前の相手に絶対負けない結果を出す」と奮起

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JFL第10節ソニー仙台対ヴィアティン三重戦が宮城・角田市陸上競技場で1日に行われ、1-1で引き分けた。三重FW大竹将吾がリーグ戦2試合連続得点となる先制弾を決めるも、試合終了間際に失点を喫して白星を逃した。

頼りになる点取り屋がネットを揺らした。後半13分にDF児玉慎太郎が上げたクロスに反応した大竹は先制点となるヘディングをゴール右隅に叩き込み、イレブンと喜びを分かち合った。

「クロスが上がるのは分かっていたので、相手よりも先に触ろうと。クロスがちょっと高めだったので、できるだけ高く飛んでゴール方向に飛ばそうと思いました」としてやったりだった。

前節アトレチコ鈴鹿クラブとの“三重ダービー”でもワンタッチで得点を決めた。相手のマークを外して、得点を奪うワンタッチストライカーの決定力の高さは傑出している。

「裏のタイミングや、オフサイドになるかはあんま気にしていなくて、相手センターバック2枚だったら必ずどっちかに勝負を仕掛けるじゃないですけど、相手のセンターバックに目がけて裏を取ることを意識しています。逆に微妙な位置に立って裏を取ることを考えています。そういうところでうまく裏を取ることができていて、ワンタッチのゴールが生まれていると思います」と得点量産の秘訣を語った。

ただチームは試合終了間際の後半47分に失点して引き分けに終わった。直近3試合勝利がない状況が続いており、Jリーグ参入とJFL初優勝を掲げるチームにとって大きな痛手となってしまった。

背番号9は「前半のうちからもっと攻撃チャンスの回数を増やして、もっと前半から点数を取ってゲームを終わらるじゃないですけど、もっと結果にこだわってやれていたら、勝点2を落とす試合にはならないんじゃないかと思います。

(ボールを)引き出すのもFWの役割なので、そこは練習から後ろの選手とコミュニケーションを取っていきたいです。コミュニケーションは取れてると思うので、やり続けて失敗しても前に引き出すプレーは大事。どんな形でも1点は1点なので後ろの選手もイチかバチかじゃないけど、攻めの姿勢として攻撃の回数を増やすようにもっとやっていかないといけない」

前線とのコンビネーション、後方からの配球をコミュニケーションを通じて質を高くし、さらなる得点量産を目指す。

ストライカー王国・富山第一のメンバーの活躍から発奮

大竹は富山第一高出身であり、OBは元日本代表FW柳沢敦さんや元日本代表FW西村拓真(スイス1部セルヴェット)と数々のストライカーを輩出してきた。後輩には1学年下にJ2ジェフユナイテッド千葉FW小森飛絢、2学年下にはJ3カターレ富山FW碓井聖生がおり、2選手ともにチームトップスコアラーとして活躍している。

千葉FW小森飛絢

後輩たちの活躍に大竹は「刺激をもらっていますね。自分も頑張らないとなと思います。年末会ったり、顔を合わせた日もあるんですけど、みんなと考えてることは一緒です。たまたまフォワードが目立ってきているので、そういうところでもいい競争ができているし、自分ももっと上を目指してやっていこうと思います」と闘志を燃やしていた。

次節は9日(午後1時)にアマチュア最強といわれるHonda FCをホーム・四日市市中央陸上競技場で迎える。

大竹は「目の前の1戦にはやっぱ変わりないんで、どんな相手でも目の前の相手に絶対負けない結果を出すことにこだわってやっていきたいと思っています。毎試合自分はゴールを狙っている。その連続の得点がどんどん伸びてたらいいと思っていますし、勝利に貢献できるように一つ、一つやっていきたいです」と勝利とリーグ戦3試合連続弾への意欲を見せた。

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ここぞという場面で得点を奪う三重が誇るストライカーが、次節強豪Honda相手にネットを揺らして4試合ぶりの勝利へと導く。