K-POP公演で花火がステージサイトの客席に 運営会社は「負傷者」情報を否定「観客がいないところだった」
韓国の人気男性アイドルグループ「SEVENTEEN」のコンサートで、打ち上げられた花火がステージサイドの客席側に飛び込むアクシデントがあり、X上でその様子が次々に実況される騒ぎになった。
観客の服などに燃え移ったとの真偽不明の情報も出て、打ち上げ場所に近い客席は販売するべきではないとの指摘も出た。コンサートを運営したキョードー大阪は、「花火が飛んだのは観客がいないところで、ケガ人はいませんでした。安全には配慮して打ち上げています」と取材に説明した。
観客の服やうちわに燃え移り、ケガ人がいたとの情報も出たが...
「火花飛んできて一瞬煙立って本当に怖かった...」
「打ち上げ場所がめちゃくちゃ近く、音も凄かった」
「椅子に落ちて一瞬服に火がついたように見えました」
SEVENTEENの事務所が主催するツアーが日本で始まり、2024年5月18、19日は、大阪市東住吉区内の「ヤンマースタジアム長居」で計11万人を集めて野外コンサートが行われた。このうち、19日のコンサート終盤に今回のアクシデントが起き、X上では、前述のような報告が次々に投稿された。
それらの情報によると、ステージサイド体感席と名付けられたHブロックの客席で、36列目付近に花火が飛び込んだ。花火は、夜空に次々と打ち上げられたが、そのうちに1発が横に逸れたという。
その様子が映った映像がX上で投稿されており、それをみると、火柱が1本客席に向かって進んで飛び散っていた。
客席に飛び込んだ花火は、真偽は不明だが、観客の服やうちわに燃え移り、軽いケガをした人がいたとの情報もX上で流れた。この日は、雨が降っており、傘やビニール袋、雨ガッパが客席に置いてあって、火が燃え移ると危険だったとの声もあった。
コンサートを運営したキョードー大阪では、広報担当者が20日、J-CASTニュースの取材に当時の状況を説明した。
「観客のうちわは焦げたが、服が燃えたりケガ人が出たりしていない」
担当者の説明によると、コンサートでは、「HOT」と呼ばれる火薬を使った特殊効果の演出が行われた。
その際、ステージサイドの客席側に花火の一部が飛んで行ってしまったため、スタッフが現場に駆け付けた。そこは、Hブロックの36列目付近だったが、観客がいないところだった。ステージが見られないため、これらの客席は販売していなかったという。
ただ、客席に当たった花火の火の粉が近くにいたHブロックの観客のうちわに当たって焦げた。このため、このうちわを新品に交換する対応を行ったと説明した。服が燃えた人がいたとの情報は否定し、ケガ人もいなかったという。
花火の一部が暴発した理由については、打ち上げ設備の不具合だとした。なぜ不具合が起きたのかについては、原因を究明中だとしている。
「花火が飛んだ方向については、想定内だったと考えています。暴発してもお客様には当たらないように、安全には配慮して打ち上げています。過去に、同様なことがあったかについては、分かりません」
なお、SEVENTEENは、5月25、26日に横浜市港北区内の日産スタジアムでもコンサートを行う予定だ。こちらのコンサートの運営は、キョードー大阪は関わっていないという。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)