ルーマニアリーグで双子の兄と契約したチームが、契約していない弟を出場させた疑いが出ている。スペイン紙『マルカ』が報じた。

 報道によると、残留争い中のディナモ・ブカレストは今年2月にMFエドガル・イエを獲得。5試合に出場して勝ち点8を獲得したが、実際に出場した選手はエドガルの双子の弟であるMFエデリノ・イエだったという疑惑が出ているという。

 エドガルはバルセロナやリール、フェイエノールトなどでプレーした経験を持つ選手だが、出場した選手のパフォーマンスは悪いほか英語をほとんど喋ることができず、ポルトガル語でのコミュニケーションが基本だった模様。エデリノがプロキャリアのほとんどをポルトガルで過ごしているため、疑いが浮上した。もっとも兄弟間の判断でプロフィールを偽ってプレーすることにより、ディナモ・ブカレストさえも認識していなかった可能性もあるようだ。

 ルーマニアサッカー連盟の関係者は「法的にはDNA鑑定ですべてが分かる」としており、エドガルと偽って弟のエデリノが出場していた場合は当該試合の勝ち点が没収される見込みとなっている。