小田えりな 撮影/山田健史

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4月23日にAKB48劇場で卒業公演を行い、AKB48での10年間の活動に幕を下ろした小田えりなの1st写真集『青春の時刻表』(玄光社)が4月30日に発売された。撮影は地元である神奈川県横浜市と大分県の別府市で行われ、バスタオルカットやランジェリーにも挑戦。「写真集はかけ離れた存在だと思っていた」という小田に、同書の見どころやAKB48を卒業した心境、今後の展望などを語ってもらった。

【写真】初写真集が好評の小田えりなの撮り下ろしカット【11点】

──4月25日にお誕生日を迎えたばかりですね。おめでとうございます。



小田 当日はファンクラブでイベントをさせていただきました。ファンの皆さんにお祝いしていただいて、とても楽しい誕生日でした。

──27歳になられたということですが、実感はいかがですか。



小田 AKB48では年下のメンバーが多くて、ずっとお姉さん気分だったんです。だから変わらず「自分、大人だな」って(笑)。これからもちゃんと、大人だという自覚を持って生きていきます(笑)。

──写真集は『青春の時刻表』というタイトルですが、これは秋元康さんの案だったののでしょうか。



小田 そうです。候補はいくつかあったんですが、「青春」という言葉が良いなと思って、選びました。AKB48を卒業するタイミングでもあったし、写真集の撮影もすごく楽しい思い出がいっぱいで、それも「青春」の一つかなって。

──AKB48の活動は小田さんにとってどんなものでしたか。



小田 めちゃくちゃ楽しい10年でした。本当に悔いなく卒業できたので、AKB48に思い残すことはないです。

──加入当初、自分が10年活動することになるのは想像できましたか。



小田 全くしていなかったです。最近、友達に「21歳ぐらいで辞めるって言ってたよね」と言われて、「たしかに」って。10年もいるとは思っていませんでしたけど、思い返してみると「卒業したい」と思ったこともなかったんです。そろそろ自分の道を進んでいこうと思ったのも去年くらいだったので、本当に楽しい10年間でした。

──「AKB48 春コンサート2024」内の卒業セレモニー、AKB48劇場での卒業公演も終え、寂しさはありますか。



小田 卒業を発表した時は、寂しさよりも「早く前に進むぞ」という感覚だったんですが、卒業を発表してから卒業までの5か月が結構長かったんですよね。その5か月の間で、たくさんのメンバーやファンの皆さんにすごく優しくしてもらいました。AKB48のコンサートで卒業セレモニーをやらせてもらえるとも思っていなかったですし、写真集も卒業を発表してから決まりました。最初は寂しくないと思っていたんですが、卒業が近付くにつれて「自分ってこんなに恵まれてたんだ」と改めて思えた5か月だったので、最後はちょっと寂しかったです。

──卒業セレモニー、卒業公演で特に印象的だった出来事はなんですか。



小田 卒業セレモニーはぴあアリーナMMでさせていただきました。私はチーム8の神奈川県代表でもあったんですが、ぴあアリーナMMはチーム8のツアーファイナルでも訪れた会場で、私の地元だからセットリストも私が考えた、思い出の場所だったんです。それもあって、卒業セレモニーを地元の神奈川県で、しかもその時と同じ会場で開催できたのは本当に嬉しくて、AKB48で良かったなと改めて思いました。

──写真集が決まった時にはどのように感じましたか。



小田 私は雑誌のグラビアも全然やったことがなくて、自分にとって写真集はかけ離れた存在だと思っていたんです。だから卒業を前にこのお話をいただいて、経験もないし、「いいのかな」と思いました。でもやっぱり嬉しかったです。

──内容は小田さんの意見も反映されたものになっているのでしょうか。



小田 あまり経験がないので、自分の意見もあまりなくて。どういう自分をみんなが良いと思ってくれるのかが本当に分からなくて、お任せしました。改めて完成した写真集を見て、「こんな表情してたんだ」「こんなポーズしていたんだ」と新しい発見があって、良かったです。

──今回の撮影で一番の思い出はなんですか。



小田 美味しいご飯をいっぱい食べたことです(笑)。撮影とは直接関係ないんですけど、卒業旅行みたいな感じで楽しかったですね。泳ぐのは苦手で、今まで海やプールにはあまり行かなかったんですが、撮影で行ったプールはすごく楽しかったです。地元の神奈川県で中華街に行ったり、小さい頃によく遊んでいた場所で写真を撮れたりしたことも嬉しかったです。

──撮影前に他のメンバーの写真集を見たりもしたのでしょうか。



小田 メンバーの写真集は発売された時に見ているんですけど、今回の撮影に向けて勉強のために見るようなことはしませんでした。

──それはあえて?



小田 他人は他人、自分は自分なので。見すぎると「自分はこんな顔をできなかったらどうしよう」「こんな綺麗な感じで写れなかったどうしよう」と思っちゃうかもしれないし。

──今回に限らず、AKB48の活動でも人と比べることはあまりしてこなかったんですか。



小田 そうですね。本当に他人は気にしないで活動していました。誰かと比べて周りから何かを言われたとしても「それがあなたの意見なんだ」という感じで、取り入れない。頑固なところもあったと思います。「人がやって評価されたことは、自分はやらない」と決めていたんです。相談も本当にしないんですよね。自分が楽しくやっていれば、楽しんで見てもらえるんじゃないかなと思って活動してきたし、そうしてきた結果が、選抜に入れたことだったり、ソロライブをできたことだったり、写真集を出せたりしたことだったりすると思うので、「自分の生き方はこれで良かったんだな」と思えました。

──卒業はメンバーにも相談せず?



小田 誰にも相談せず。卒業発表の前日に親に言いました。

──親にも!



小田 「卒業発表してくるね〜」って言ったら「え、そうなの」とびっくりしていました(笑)。

──前日では引き留めることもできないですね。



小田 できないです(笑)。オーディションも誰にも言わずに受けて、2次審査の前日に親に言ったんですよ。何も言わずに勝手にやってます(笑)。

──これから先も相談はしない?



小田 そうですね。結果報告だけです(笑)。

──メンバーも驚いたんじゃないですか。



小田 メンバーにも言っていませんでしたが、雰囲気で察していたと思います。卒業発表ってなんかバレちゃうんですよね。

──写真集はメンバーに見せましたか?



小田 見せてないんですよ。秘密にしています(笑)。

──SNSなどで先行カットが公開された際の反応は。



小田 表紙が公開された時に「めっちゃ綺麗!」と連絡が来たりはしました。でもメンバーにこういうのを見られるのって恥ずかしくて、自分から写真集のことをメンバーに言うことはあまりないんです。

──連絡は誰から?



小田 仲良しの小栗有以ちゃんが「すごいね、タイトルもめっちゃいいね」って。「秋元康さんのコメントもすごく素敵だった」「表紙もすごく可愛かった」と褒めてくれたので、とても嬉しかったです。

──今後の活動はどう考えていますか。



小田 私はAKB48に入る前から人前で歌うのが夢で、AKB48に入って「やっぱり歌うことが一番好きだな」と改めて気付きました。ソロでCDを出して、自分が歌いたい曲を歌うことが自分の夢です。ファンの方との交流も好きなので、これからもたくさんしていきたいなと思っています。

──これからに向けてまず取り組みたいと思っていることは何かありますか。



小田 ギターを習いに行きたいと思っています。中学生の頃からギターは持っているんですけど、難しくて何回も挫折していて。卒業したら時間があるので、練習して弾き語りができるようになりたいです。

──ありがとうございました。最後に読者の方にメッセージをお願いします。



小田 今回の写真集は、AKB48の活動で成長した姿と、ありのままの素顔を撮っていただいた、卒業アルバムのような一冊です。ぜひ手に取って、「小田えりなという人がいたな」といつでも私のことを思い出していただきたいです。

衣装協力/SPINNS、NATSUMI OKUMURA

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