最強のトリオ、大阪で再会! - マッツ・ミケルセン、小島秀夫監督、ノーマン・リーダス

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 大ヒットゲーム「DEATH STRANDING」のクリエイターである小島秀夫監督、主人公・サムを演じたノーマン・リーダス、主要キャラクター・クリフを演じたマッツ・ミケルセンが5日、インテックス大阪で開催中の「大阪コミコン2024」セレブステージに登場。同作を撮影した2018年以来、6年ぶりに3人が再集結を果たした。ステージには、大阪コミコンのアンバサダーを務める斎藤工、メインMCのLiLiCoも登壇した。

 もともと小島監督&マッツの対談企画として発表されていた同ステージ。ノーマンは、会場内で行っているサイン会&撮影会で多忙なところ、親友である二人のために時間を作り、サプライズで登場した。冒頭でフォトセッションに応じた3人は、わずかな時間だったが再会を喜び、グータッチや熱い抱擁を交わしていた。

 その後、小島監督&マッツの対談がスタート。小島監督は「3人で会うのは、2018年に『DEATH STRANDING』のラストシーンを撮って以来です」と振り返り、「マッツさんとは5か月ぶり、ノーマンは『DS2』(『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』)を撮っているので、頻繁に会っています」とそれぞれとは密に連絡を取り合っていることを明かした。

 マッツは、2025年発売予定の「DS2」には出演せず。小島監督は「マッツさんに僕の他のゲームに出たいか聞いてみたい」と切り出すと、マッツは「私はゾンビが大好きなので、ゾンビものですとか、飛び回るフライングカンフーも好きなので、そういった作品もいいと思います」と乗り気。すると、小島監督から「わかりました! ゲームではなくても、映画もいずれ撮ると思うので」と気になる発言が飛び出し、マッツも「オペラでもやりましょうか!」と続けた。

 「DEATH STRANDING」で小島監督とのゲーム制作を経験したマッツ。「ファンタスティックでクレイジーな体験だったと思います。最初は、小島さんの作る世界観を理解するのに、ノーマンと私は顔を見合わせながら『ん?』という感じだったのですが、画を見せていただいて、この世界に飛び込んでいこうと身を投じてみました。そうしたら、本当にアメイジングな経験になりました。小島さんはとてもクリエイティブで、私たちのことを、まるで神のように扱ってくださったんです」と当時を懐かしそうに振り返る。

 小島監督といえば、過去に自身のXでマッツを主役とする企画「マッツマックス(MADS MAX)」が存在したことを明かしていた。対談ステージでも、幻の企画について話が及び、小島監督は「『マッツマックス』という企画があったのですが、それをマッツさんに言ったら失笑されました(笑)」と告白。「実は中身は結構ちゃんとしたやつだったんです」と続けると、マッツは「今度ご飯に行った時、もう一度聞かせてください」とノリノリで返答していた。

 また、復活が待望視されている人気ドラマ「ハンニバル」について、小島監督がマッツに直接質問する一幕も。「この間ヒュー(・ダンシー/ウィル・グレアム役)とファンイベントで一緒にいたというのもありますし、(ドラマを手がけた)ブライアン(・フラー)監督の新作にも出ていると思うんで、 次回作の話が出たのかどうか聞きたい」と小島監督。すると、マッツは「実は、ヒーやブライアーに会う度に、シーズン4、5、6の構想や話は上がるのですが、私たちがそれを決める人ではないですし、空ぶらりんな状態です。もし2〜3年以内にできれば、 私たちもあまり年を取りすぎないで済むと思いますので、撮れたらいいなと思います」と現状を明かした。

 対談では、マッツの待機作(『ムファサ:ザ・ライオン・キング(原題) / Mufasa: The Lion King』『The Promised Land』)に関するエピソードが飛び出したほか、マッツによる恒例のデンマーク語講座も開催。また、日本のコミコンを度々「クレイジー」と表現するマッツに、ファンから「何がクレイジーなのか?」という質問が寄せられ、マッツは「とにかく人が多い(笑) さらに、みなさんが規律を守ってらっしゃることがユニークです。バックステージで待機しているとシーンした状態ですが、いざ登場すると、爆発的に『うわぁ』と歓声があがる。そのエネルギーが凄まじいです。美しいみなさんのその気持ち、盛り上がっていることが伝わってくる、ここがクレイジーなところです」と丁寧に答えていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

「大阪コミコン2024」は5月5日までインテックス大阪で開催中