【NMB48 衣装図鑑 番外編】吉田朱里&白間美瑠が衣装の思い出を語る!「豪華な衣装は、アイドルになってよかったと思う理由の上位」
大阪・なんばを拠点に活動する「NMB48」。かわいいだけでなくお笑いもこなす親しみやすいアイドルグループとして、メンバーたちはモデル、グラビアアイドル、作家など、あらゆるジャンルの前線で活躍している。
【写真】2人がそれぞれにセンターを務めた、卒業シングルの衣装
そんなメンバーの個性を彩ってきたのが、オリジナルの衣装たち。この記事では、その多種多様な形や色、制作の裏話をご紹介!NMB48の衣装デザインからスタイリングまでを担当する松永麻里さんにたっぷりとこだわりを語ってもらう。
今回は「NMB48 衣装図鑑 番外編」!不動の2トップだった山本彩さんと渡辺美優紀さんの卒業後、チームを牽引し、1期生の中でも長く活躍した吉田朱里さん&白間美瑠さんが登場。スタイル抜群の2人に衣装にまつわる思いを語り尽くしてもらった。
※この記事は書籍「NMB48 衣装図鑑 踊る衣装たち」より抜粋したものです。
■スタイルのよさが際立つアイデア満載の美麗衣装!
吉田朱里さんは約10年、白間美瑠さんは約11年、NMB48として活動し、1期生の中で最も多くの衣装を着こなしてきた。独自のコスメブランドを持ち、“女子力おばけ”と称される吉田さんには、愛らしい衣装がぴったり。一方、ダンサブルなナンバーを得意とする白間さんは、迫力満点の衣装も見事に着こなしていた。
今回は、2人がそれぞれにセンターを務めた卒業シングル「恋なんかNo thank you!」の歌番組用衣装と、「シダレヤナギ」のMV用衣装を用意し、デザイナーの松永麻里さんと一緒に、当時の思い出などを聞いた。
吉田「では、私の『恋なんかNo thank you!』の衣装からご紹介します。これは私の卒業コンサートで着た、大阪城ホールのてっぺんに届くほどの巨大ドレスの裾部分に使用した布でリメークした衣装なんです。もとの衣装は某大物アーティストさんの紅白衣装を参考にして作り、660メートルもの布を使用していたんです。スカート部分の布がたくさんあったので、麻里さんと『これでなにか作りたいね』と言っていたら、『CDTV ライブ!ライブ!』のSDG's企画でリメーク衣装を作りませんか?と声をかけてもらえたんですよ」
白間「そーだ。思い出した!」
吉田「リメークでこんなにかわいい衣装ができると思わなかったから、びっくりしました」
松永「ただ、もともとは裏地に使う生地であまり言うことを聞いてくれない布なので、芯をはっても表面に気泡のようなものができたりして、工場さんも何度も試行錯誤してくださりながらできた衣装です」
吉田「デザインはファッションっぽい感じがよかったので、トレンチコート風にしてもらいました」
松永「そうそう。あかりちゃん(吉田)らしくトレンドをたくさん取り入れて」
吉田「個人的にはショートパンツなところも気に入っています。いつもスカートでしたけど、ずっとパンツも履きたかったので」
松永「脚がびっくりするくらい長いから、似合うんです。この衣装は私がデザインしたというよりも、あかりちゃんが着たいと思うディテールをまとめたらできちゃいました」
吉田「いえいえ。私が言ったテキトーなことを形にしてくれるのが、麻里さんなんです」
松永「私がこだわったのは、このピンク。あかりちゃんから『大人っぽいピンクで!』ってリクエストがあったので」
吉田「一見甘くなりそうですが、デザインをトレンチにしたことで締まって見える気もします」
白間「アカリンの女子力高い感じが出てる衣装だよね?NMB48に淡いピンクの衣装はあまりなかったので、アカリンの卒業後は『アカリンっぽいなー』と思いながら着てました。メンバーからも人気の衣装なんですよ」
吉田「そうなんだ!それを知る前に卒業してしまった(笑)」
一方、白間さんがセンターを務めた「シダレヤナギ」は、対照的にクールな衣装だ。
白間「これもいろいろリクエストさせてもらったんですよね?」
松永「そうそう。MVの撮影日が先に決まっていたので、すぐにみるちゃんに連絡を入れて、希望を聞いて。そうしたら、即答で『ゴールド、黒。強いゴールド』って!(笑)」
白間「『強くてセクシーになれるものを』ともお願いしました。デザインについてはわからないので、そこはすべておまかせで」
松永「胸下の部分の編み上げ部分を少し肌が見えるようにして、お袖も開いたデザインで大人っぽく。そして“これでもか!”というぐらい装飾にこりました。でも、これだけ盛っても…」
吉田「負けないのがすごい」
松永「みるちゃん(白間)は目力とオーラがすごいので、どれだけ盛っても大丈夫なんです」
白間「それから、リングです」
松永「そうそう。撮影当日にしていた私の私物のリングを見て、『みるのMだ』となって、急遽着けることになったんです」
吉田「もともとは麻里さんが私に“朱里”の『A』の形のリングをプレゼントしてくれたんです」
松永「それがとてもかわいかったので、自分も『M』を買ったら、みるちゃんも気に入ったので…」
白間「今では、3人でおそろい。麻里さんには、本当にたくさんわがままを聞いてもらいました」
松永「13歳の時から知っているから、もう娘みたいな感覚です(笑)」
■個性を活かすため、成長とともに衣装のポイントが変化
衣装には、一人ひとりの個性が反映されているそう。
吉田「メンバーによってある程度衣装の形が決まっていたんですね。私は歴代の衣装がオフショルで、この形で定着してほしいとお願いしていました。あと、みんなよりもスカートを少し短くしてほしいとも言っていましたね」
白間「それはみんな言ってたよ(笑)」
吉田「確かに(笑)。あとは『ピンクがいい!』とも言ってたな」
白間「私も!ピンクの戦いあったよね。(ピンクにもいろいろな種類があるので)『麻里さん、私、このピンク着ないよ』とかって(笑)」
吉田「でも、だんだん大人になってくると、次は紫がいいとか言って」
白間「そうそうそう」
松永「かと思えば、今度は水色がいいとか言いだしたりして」
白間「それもあった」
吉田「わがまますぎ(笑)」
松永「成長とともに好みも変化していくので、敏感に感じ取っておかないといけないんです。じゃないと、『えー!!』って言われちゃうから(笑)」
吉田「でも、基本的に私は脚が長く見えるように作ってくれていたと思います。ハイウエストとかにして」
白間「私は性格上、好きなものがコロコロ変わるので、いつもたくさん好みを聞いてくれました」
吉田「確かに美瑠は、時代によって全然違うよね」
ほかに印象に残っている衣装について聞いてみた。
吉田「やっぱり『北川謙二』がかわいかった。スカートの裾にフラフープみたいなのが入ってて、割ったよね?」
松永「ワイヤーね(笑)」
白間「あと、踊ってたら胸元のビニールが曇ったり…。私は『ジッパー』も好きだった」
吉田「私は『HA!』ね。NMB48って感じで、着ると気合いが入る」
白間「いいよね。NMB48衣装総選挙でも1位やったもんな?」
松永「そうそう!」
吉田「NMB48の制服みたいな感覚だった。ピンクの衣装も好きだけど、『HA!』みたいなNMB48らしい衣装も好きなのは、やっぱりグループ愛やな。あと、『妄想ガールフレンド』がやっぱり好き。あの衣装は天才だと思った」
白間「あれはかわいい!」
松永「CMタイアップ曲で、16体全部違うんだよね。みんな名前があって、あかりちゃんはすらっとニャンで、みるちゃんがぽっぷニャンで…」
白間「麻里さんって、本当にいろんなタイプの衣装を作ってるね」
吉田「頭の中、すごいよね」
松永「ひと目でNMB48って認知してもらえるよう、ほかのグループにはない『大阪レインボー』みたいな派手な衣装で行きたいなって」
吉田「でも、麻里さんの好みは王道のかわいいほうなのに、ああいう発想も出てくるんやね?」
松永「てっぺんとったんで!!っていうメンバーの気迫をものすごく感じていたので、それに負けないようなツッコミどころ満載の衣装にしようって、常に考えていましたね」
吉田「おかげでどの48グループともかぶらない衣装が生まれたんやね。NMB48の衣装が着たいからと地方から受けてくれる子も増えたし、それも麻里さんのおかげやね」
■衣装から伝わってくるのはズバリ松永さんの愛!
対談タイムも終盤になり、「お2人にとっての衣装とは?」と問いかけてみた。
吉田「自信を与えてくれるものです。衣装がなかったら、輝けませんでした。それから、こんなに豪華な衣装を着られる機会はそうそうないので、アイドルになってよかったと思う理由の上位に入っていますね」
松永「(思わず涙を流す)」
白間「(スタジオ全体に響く声で)泣いてるぞ〜!」
吉田「それに10年間、マネージャーさんやメイクさんなどいろいろなスタッフさんとかかわってきましたけど、その中で衣装部が一番大変だったと思うんですよ。撮影やライブ前はみんな特に大変で、フラフラだったし…。いつも過酷なスケジュールの中で、大量の衣装の準備から片付け、洗濯までやらないといけない。それを10年以上続けるためには、愛がないとできないと思うんです。そう、衣装は愛なんですよ!」
白間「私も同意見です。なので、アカリンのコメント半分もらいます」
吉田・松永「あははは(笑)」
吉田「美瑠は口で言わず、背中で語るタイプなんです。作ってもらった衣装に対して、最大のパフォーマンスをして恩を返す子」
松永「そうなんです。本気でパフォーマンスしてくれるからこそ、こっちも本気でいいものを作りたいと思わせてくれるんです」
白間「私も全く一緒です」
松永「もー、本当に思ってる? 面と向かって言うのは恥ずかしいか?」
白間「いや、そんなことは…。麻里さんはどんな衣装も完璧に仕上げてくれるので、安心しています。私らしさも全部わかってくれている家族のような存在なので」
松永「(またも涙)」
最後に、「もう一度着られるとしたら、どの衣装を選ぶか」を聞いてみた。
白間「『シダレヤナギ』と『らしくない』と『なめくじハート』(笑)」
吉田「めっちゃ選ぶやん!」
白間「一着は無理(笑)」
吉田「私は結成10周年記念で作ってもらった『赤白ドット衣装』がいいな。あれは1期生最後の2人が“朱”里と“白”間だから、赤と白の衣装だったんですよね。それで私が白を着て、美瑠が赤を着たんですけど、なんで逆やったん?」
松永「それはあかりちゃんが、『白がいい』って言ったから(笑)」
吉田「あ、そうだったか(笑)」
松永「それでみるちゃんに赤を着せたら、『なんで白間なのに赤なん?』って不満顔で(笑)。だからあかりちゃんの卒業後は、みるちゃんが白いほうを着ていたんです。それでいろいろ装飾したから、もう原型はとどめてないの(苦笑)」
白間「白は、もう私のものでーす!」
吉田「おーい!(笑)。つまり、もうあの衣装は2度と着られないってことじゃん!!そういう意味でも、10周年記念の時の赤白ドット衣装をもう一度着たいです(笑)」
NMB48メンバーの個性を彩ってきた87種類のオリジナル衣装をオールカラーで紹介する書籍「NMB48 衣装図鑑 踊る衣装たち」は、全国の書店やAmazonなどで絶賛発売中。
【松永麻里 プロフィール】
東京生まれ。1995年に大妻女子大学短期大学部家政学科卒業。
奇抜な衣装とメイクでパフォーマンスユニットとして活動後、2010年12月よりNMB48の衣装を担当。現在は吉田朱里など、卒業したメンバーのスタイリングも行っている。
【写真】2人がそれぞれにセンターを務めた、卒業シングルの衣装
そんなメンバーの個性を彩ってきたのが、オリジナルの衣装たち。この記事では、その多種多様な形や色、制作の裏話をご紹介!NMB48の衣装デザインからスタイリングまでを担当する松永麻里さんにたっぷりとこだわりを語ってもらう。
※この記事は書籍「NMB48 衣装図鑑 踊る衣装たち」より抜粋したものです。
■スタイルのよさが際立つアイデア満載の美麗衣装!
吉田朱里さんは約10年、白間美瑠さんは約11年、NMB48として活動し、1期生の中で最も多くの衣装を着こなしてきた。独自のコスメブランドを持ち、“女子力おばけ”と称される吉田さんには、愛らしい衣装がぴったり。一方、ダンサブルなナンバーを得意とする白間さんは、迫力満点の衣装も見事に着こなしていた。
今回は、2人がそれぞれにセンターを務めた卒業シングル「恋なんかNo thank you!」の歌番組用衣装と、「シダレヤナギ」のMV用衣装を用意し、デザイナーの松永麻里さんと一緒に、当時の思い出などを聞いた。
吉田「では、私の『恋なんかNo thank you!』の衣装からご紹介します。これは私の卒業コンサートで着た、大阪城ホールのてっぺんに届くほどの巨大ドレスの裾部分に使用した布でリメークした衣装なんです。もとの衣装は某大物アーティストさんの紅白衣装を参考にして作り、660メートルもの布を使用していたんです。スカート部分の布がたくさんあったので、麻里さんと『これでなにか作りたいね』と言っていたら、『CDTV ライブ!ライブ!』のSDG's企画でリメーク衣装を作りませんか?と声をかけてもらえたんですよ」
白間「そーだ。思い出した!」
吉田「リメークでこんなにかわいい衣装ができると思わなかったから、びっくりしました」
松永「ただ、もともとは裏地に使う生地であまり言うことを聞いてくれない布なので、芯をはっても表面に気泡のようなものができたりして、工場さんも何度も試行錯誤してくださりながらできた衣装です」
吉田「デザインはファッションっぽい感じがよかったので、トレンチコート風にしてもらいました」
松永「そうそう。あかりちゃん(吉田)らしくトレンドをたくさん取り入れて」
吉田「個人的にはショートパンツなところも気に入っています。いつもスカートでしたけど、ずっとパンツも履きたかったので」
松永「脚がびっくりするくらい長いから、似合うんです。この衣装は私がデザインしたというよりも、あかりちゃんが着たいと思うディテールをまとめたらできちゃいました」
吉田「いえいえ。私が言ったテキトーなことを形にしてくれるのが、麻里さんなんです」
松永「私がこだわったのは、このピンク。あかりちゃんから『大人っぽいピンクで!』ってリクエストがあったので」
吉田「一見甘くなりそうですが、デザインをトレンチにしたことで締まって見える気もします」
白間「アカリンの女子力高い感じが出てる衣装だよね?NMB48に淡いピンクの衣装はあまりなかったので、アカリンの卒業後は『アカリンっぽいなー』と思いながら着てました。メンバーからも人気の衣装なんですよ」
吉田「そうなんだ!それを知る前に卒業してしまった(笑)」
一方、白間さんがセンターを務めた「シダレヤナギ」は、対照的にクールな衣装だ。
白間「これもいろいろリクエストさせてもらったんですよね?」
松永「そうそう。MVの撮影日が先に決まっていたので、すぐにみるちゃんに連絡を入れて、希望を聞いて。そうしたら、即答で『ゴールド、黒。強いゴールド』って!(笑)」
白間「『強くてセクシーになれるものを』ともお願いしました。デザインについてはわからないので、そこはすべておまかせで」
松永「胸下の部分の編み上げ部分を少し肌が見えるようにして、お袖も開いたデザインで大人っぽく。そして“これでもか!”というぐらい装飾にこりました。でも、これだけ盛っても…」
吉田「負けないのがすごい」
松永「みるちゃん(白間)は目力とオーラがすごいので、どれだけ盛っても大丈夫なんです」
白間「それから、リングです」
松永「そうそう。撮影当日にしていた私の私物のリングを見て、『みるのMだ』となって、急遽着けることになったんです」
吉田「もともとは麻里さんが私に“朱里”の『A』の形のリングをプレゼントしてくれたんです」
松永「それがとてもかわいかったので、自分も『M』を買ったら、みるちゃんも気に入ったので…」
白間「今では、3人でおそろい。麻里さんには、本当にたくさんわがままを聞いてもらいました」
松永「13歳の時から知っているから、もう娘みたいな感覚です(笑)」
■個性を活かすため、成長とともに衣装のポイントが変化
衣装には、一人ひとりの個性が反映されているそう。
吉田「メンバーによってある程度衣装の形が決まっていたんですね。私は歴代の衣装がオフショルで、この形で定着してほしいとお願いしていました。あと、みんなよりもスカートを少し短くしてほしいとも言っていましたね」
白間「それはみんな言ってたよ(笑)」
吉田「確かに(笑)。あとは『ピンクがいい!』とも言ってたな」
白間「私も!ピンクの戦いあったよね。(ピンクにもいろいろな種類があるので)『麻里さん、私、このピンク着ないよ』とかって(笑)」
吉田「でも、だんだん大人になってくると、次は紫がいいとか言って」
白間「そうそうそう」
松永「かと思えば、今度は水色がいいとか言いだしたりして」
白間「それもあった」
吉田「わがまますぎ(笑)」
松永「成長とともに好みも変化していくので、敏感に感じ取っておかないといけないんです。じゃないと、『えー!!』って言われちゃうから(笑)」
吉田「でも、基本的に私は脚が長く見えるように作ってくれていたと思います。ハイウエストとかにして」
白間「私は性格上、好きなものがコロコロ変わるので、いつもたくさん好みを聞いてくれました」
吉田「確かに美瑠は、時代によって全然違うよね」
ほかに印象に残っている衣装について聞いてみた。
吉田「やっぱり『北川謙二』がかわいかった。スカートの裾にフラフープみたいなのが入ってて、割ったよね?」
松永「ワイヤーね(笑)」
白間「あと、踊ってたら胸元のビニールが曇ったり…。私は『ジッパー』も好きだった」
吉田「私は『HA!』ね。NMB48って感じで、着ると気合いが入る」
白間「いいよね。NMB48衣装総選挙でも1位やったもんな?」
松永「そうそう!」
吉田「NMB48の制服みたいな感覚だった。ピンクの衣装も好きだけど、『HA!』みたいなNMB48らしい衣装も好きなのは、やっぱりグループ愛やな。あと、『妄想ガールフレンド』がやっぱり好き。あの衣装は天才だと思った」
白間「あれはかわいい!」
松永「CMタイアップ曲で、16体全部違うんだよね。みんな名前があって、あかりちゃんはすらっとニャンで、みるちゃんがぽっぷニャンで…」
白間「麻里さんって、本当にいろんなタイプの衣装を作ってるね」
吉田「頭の中、すごいよね」
松永「ひと目でNMB48って認知してもらえるよう、ほかのグループにはない『大阪レインボー』みたいな派手な衣装で行きたいなって」
吉田「でも、麻里さんの好みは王道のかわいいほうなのに、ああいう発想も出てくるんやね?」
松永「てっぺんとったんで!!っていうメンバーの気迫をものすごく感じていたので、それに負けないようなツッコミどころ満載の衣装にしようって、常に考えていましたね」
吉田「おかげでどの48グループともかぶらない衣装が生まれたんやね。NMB48の衣装が着たいからと地方から受けてくれる子も増えたし、それも麻里さんのおかげやね」
■衣装から伝わってくるのはズバリ松永さんの愛!
対談タイムも終盤になり、「お2人にとっての衣装とは?」と問いかけてみた。
吉田「自信を与えてくれるものです。衣装がなかったら、輝けませんでした。それから、こんなに豪華な衣装を着られる機会はそうそうないので、アイドルになってよかったと思う理由の上位に入っていますね」
松永「(思わず涙を流す)」
白間「(スタジオ全体に響く声で)泣いてるぞ〜!」
吉田「それに10年間、マネージャーさんやメイクさんなどいろいろなスタッフさんとかかわってきましたけど、その中で衣装部が一番大変だったと思うんですよ。撮影やライブ前はみんな特に大変で、フラフラだったし…。いつも過酷なスケジュールの中で、大量の衣装の準備から片付け、洗濯までやらないといけない。それを10年以上続けるためには、愛がないとできないと思うんです。そう、衣装は愛なんですよ!」
白間「私も同意見です。なので、アカリンのコメント半分もらいます」
吉田・松永「あははは(笑)」
吉田「美瑠は口で言わず、背中で語るタイプなんです。作ってもらった衣装に対して、最大のパフォーマンスをして恩を返す子」
松永「そうなんです。本気でパフォーマンスしてくれるからこそ、こっちも本気でいいものを作りたいと思わせてくれるんです」
白間「私も全く一緒です」
松永「もー、本当に思ってる? 面と向かって言うのは恥ずかしいか?」
白間「いや、そんなことは…。麻里さんはどんな衣装も完璧に仕上げてくれるので、安心しています。私らしさも全部わかってくれている家族のような存在なので」
松永「(またも涙)」
最後に、「もう一度着られるとしたら、どの衣装を選ぶか」を聞いてみた。
白間「『シダレヤナギ』と『らしくない』と『なめくじハート』(笑)」
吉田「めっちゃ選ぶやん!」
白間「一着は無理(笑)」
吉田「私は結成10周年記念で作ってもらった『赤白ドット衣装』がいいな。あれは1期生最後の2人が“朱”里と“白”間だから、赤と白の衣装だったんですよね。それで私が白を着て、美瑠が赤を着たんですけど、なんで逆やったん?」
松永「それはあかりちゃんが、『白がいい』って言ったから(笑)」
吉田「あ、そうだったか(笑)」
松永「それでみるちゃんに赤を着せたら、『なんで白間なのに赤なん?』って不満顔で(笑)。だからあかりちゃんの卒業後は、みるちゃんが白いほうを着ていたんです。それでいろいろ装飾したから、もう原型はとどめてないの(苦笑)」
白間「白は、もう私のものでーす!」
吉田「おーい!(笑)。つまり、もうあの衣装は2度と着られないってことじゃん!!そういう意味でも、10周年記念の時の赤白ドット衣装をもう一度着たいです(笑)」
NMB48メンバーの個性を彩ってきた87種類のオリジナル衣装をオールカラーで紹介する書籍「NMB48 衣装図鑑 踊る衣装たち」は、全国の書店やAmazonなどで絶賛発売中。
【松永麻里 プロフィール】
東京生まれ。1995年に大妻女子大学短期大学部家政学科卒業。
奇抜な衣装とメイクでパフォーマンスユニットとして活動後、2010年12月よりNMB48の衣装を担当。現在は吉田朱里など、卒業したメンバーのスタイリングも行っている。