県内唯一のリトアニア人でカフェ店長 徳島の魅力を語る【徳島】
4月は徳島で新生活を始めた人も多くいると思います。
4月11日の特集は、8年前から徳島に住み、徳島市でカフェで店長を務めるリトアニア人女性のお話です。
徳島を愛する彼女が語る徳島の魅力とは。
(ラサさん(34))
「徳島の人はこの自然の綺麗さ、ご飯の美味しさ、人の優しさを当たり前に知っている.
私の視点から見てもうちょっとわかってほしい。
本当に素敵な所で生まれ、素敵な所で生活していますよ」
県内で唯一人のリトアニア人です。
東欧、バルト三国の一つリトアニア共和国。
その首都、ヴィリニュスで世界遺産に登録されているという旧市街で育った彼女。
徳島大学常三島キャンパスのとなりにあるカフェ「ライトハウス」で店長を務めています。
約40年の歴史を誇るこちらのカフェがリニューアルした2年前に店長になりました。
以来、ラサさんの故郷、リトアニアのチョコレート菓子「ティンギニース」もメニューに加わりました。
(ライトハウス ラサ店長)
「ハルちゃんお帰り」
「どう引っ越し」
「きのう荷物届いた」
客層は近所に住む常連さん、県外から訪れる人。さらには。
ハワイからの観光客
「ビーフ」「2ビーフ&1ビーガンOK」
ハワイからの観光客も来店します。
みんなが注文するのは、ラサさんが手がけるもうひとつの人気メニュー。
(ラサ店長)
「作る時のこだわり?」
「愛情」
「ローカルの食材を使う事。できるだけ徳島徳島を盛り上げたいから」
「アットホームな感じでほいって」
カレーは独自に調合したスパイスで作る3種類。
なかでも肉などを使わないビーガンカレーは、鳴門金時など地元の野菜がふんだんに使われていて人気のメニューです。
(客)
「すごく丁寧で優しい味」
「鳴門金時の甘さと、スパイシーな感じもあってちょうどいいバランスで美味しい」
「明日の観光楽しみ」
「大麻比古神社ドイツ館は?」
「かずら橋もひょうたん島クルーズ、明日行こ めっちゃ良い」
徳島をこよなく愛するラサさん。
しかし、ラサさんはここ徳島に落ち着くまで、世界中を走り抜けてきました。
若き日はファッションデザイナーを志し世界トップレベル、イギリスのロンドン芸術大学で学びました。
卒業後、デザイナーのかたわらヘアサロンブランド、「ヴィダルサスーン」のモデルとしても活躍。
世界数十か国のランウェイを歩きました。
そんな中、仕事で来日した時に日本にほれ込み移住を決めます。
日本でも全国を巡り、8年前、自然が豊富な徳島へとやってきました。
(ラサさん)
「正直言うと都会の人だったので、徳島は小さい街だから、
しばらく徳島に居て、京都目指そうとしていた。
実際、徳島に来たら1週間で徳島に一目惚れしてそれから徳島ラブ」
サーフィンが趣味というラサさん。
偶然立ち寄ったカフェ併設のサーフショップでこのカフェ「ライトハウス」のオーナー新居高子さんと出会いました。
ライトハウスオーナー新居高子さん「全然日本語がしゃべられなかった」
(ラサさん)
「大変だったと思うけどごめんね」
「でも何から何まで親切にしてくれて大変お世話になって」
新居さんがラサさんの生活全般をサポートしたことで、ラサさんは徳島のことをより深く知っていきます。
そして、いつしか2人は本当の親子のような関係を築いていきました。
(ラサさん)
「ずっと側にいてくれた」
「いなかったら私の徳島の人生どうなっていたのだろうと、ものすごく思っています」
「めっちゃ感謝」
2年前、リニューアルに合わせてラサさんは店長に。今は2人で店をきりもりしています。
長年、モードの世界に身を置いてきたラサさんの目には小さな町に海、山、川、豊富な自然に囲まれた徳島の暮らしがまぶしく映ります。
(ラサさん)
「ちょっと外に出かけたら、徳島中央公園でも川沿いがあって、桜があってバラ園があって
この3つが雰囲気が違う同じ徳島中央公園でも色んな風景がある。
それが徳島市内、県内にも同じ話でたくさんのきれいな所がある。
何もないと思ったら、まずは外に出かけて調べてみよう。
それかアイデアがなければライトハウスに来て教えてあげるわ」
この町に疲れたら、あなたもライトハウスへいっらっしゃい。
ラサさんの笑顔が、この町のすばらしさを再発見させてくれることでしょう。