「玉川徹出禁」発言、吉村知事の撤回に議員の反応さまざま 「言論の自由守られて」「よく振り返らないと謝らないんですね」
大阪府の吉村洋文知事(大阪維新の会代表)が、2024年4月10日に行われた記者会見で、コメンテーターの玉川徹氏に対して、大阪・関西万博の会場に「入れさせない」などとした過去の発言を撤回した。
「僕が間違っていたと思います」玉川氏に謝罪も
万博を運営する「2025年日本国際博覧会協会」の副会長(理事)も務める吉村知事は、3月23日に党の集会で、玉川氏が万博に批判的だとして「(会場に)入れさせんとこう」などと発言した。この動画がSNSで拡散され、メディアにも取り上げられた。
吉村知事は4月1日の記者会見で、「(自身に)出禁にする権限があれば問題だと思います。だけれども実際に出禁にする権限は全くない」などと釈明した。
しかし、10日の記者会見では、「振り返って考えて、いくら政治集会の場であったとしても、僕は言い過ぎたと思います。僕が間違っていたと思います」として発言を撤回し、玉川氏への謝罪を述べた。同日、Xでも同趣旨の内容を投稿した。
元新潟県知事で立憲民主党の米山隆一衆院議員は、10日にXで、これを報じた記事に触れ、「最初から言わないのが一番いいですし、もっと早く撤回・謝罪できたとは思いますが」としつつ、「それでも最後まで撤回・謝罪しないよりずっと立派です。言論の自由が守られた事に、安堵しています」と書き込んだ。
党内でも反応は様々で、蓮舫参院議員は、10日にXで吉村知事の投稿を引用し、吉村氏のポストの「よく振り返って考えてみて」の部分を念頭に「よく振り返らないと謝らないんですね」と皮肉った。